映画『カセットテープ・ダイアリーズ』は2020年・暫定マイベスト1の傑作! [映画]
新型コロナの「第2波」も言われる一方で、すっかりゆるゆるな日々を過ごしておられる方々も少なくない今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
オレ自身は、山中教授が以前「向こう1年は辛抱です」とおっしゃっていたのを頭において、基本マスクは忘れず三密も避けつつ、でも心はなるべくチルアウト(まったり、のんびり)で、生きております。
もちろん、こんなページを見ている余裕はないと思いますが、豪雨災害に見舞われた皆さま、そして肉親・親族の方・友人、知人の方が関係したエリアにお住まいの皆さま、心よりお見舞い申し上げます。
さて、このあいだの週末、公開されたばかりの映画を観て参りました。
チョウ・ユンファの本格復活作で、すでにレンタル・配信が開始になっている『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』を、「映画館、これでしばらく来られなくなるかもしれない……」などと、頭のどっかで思いながら鑑賞したのは、この春先のことでした。
今回の映画も、本当だったらゴールデンウィークに公開の予定が、延期になっていたものです。
『カセットテープ・ダイアリーズ』。
公式サイトはこちら。
http://cassette-diary.jp/
ブルース・スプリングスティーンの音楽との出会いによって、自分の内側から、何もかもが劇的に変わってゆく、ひとりの青年の(実話に基づいた)物語です。
舞台は1987年。
イギリスの、ロンドン近郊と呼んで呼べなくはないけれど、とりわけ彼にとって、気持ちとしての距離はけっこう遠くにある、そんな地方都市。
パキスタン移民の両親をもち、厳格というかただただ厳しい(なんせ、失業しても威張ってますから……)父親とは特にソリが合わず、何もかもがパッとしない、自分の書きためた文章にさえ自信が持てない、そんな日々を送っています。
とは言っても、彼も「ひと」には恵まれています。
近所に住む幼なじみで、彼を特別な目で見ることもなく、ケンカをしてもきちんと仲直りのできる親友。
同じパキスタン移民の子で同じクラス、彼にブルースの音楽を教えた友達。
いち早く彼の「才能」に気づく、いわゆる「国語」(「古典」?)の先生、などなど。
そんな人々に囲まれ、時に絶望的な気分になるような差別を受けながらも、彼の毎日はブルースの音楽によって、次第に輝いてゆくのです。
……どうも「好きすぎると、うまく書けない」という、いつものクセが出てしまって、どうアプローチしてみても、この作品の魅力をうまく伝えられそうにありません。
ユンファ復活作ほどではないにせよ、上映館数が非常に限られているのですが、もしお近くの劇場で観られるようでしたら、ぜひお出かけ下さい。
少なくとも入場料金分、損はさせません。
暫定ですが、2020年のマイベスト1有力候補、早くも登場です。
☆『カセットテープ・ダイアリーズ』予告編
☆『カセットテープ・ダイアリーズ』上映劇場リスト ※随時更新
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=cassettediary
もちろん劇中では、ブルース・スプリングスティーンの楽曲が、なんと17曲も流れ(サントラ盤には、そのうちの12曲を収録)、その使用料は、なんとタダ同然だったそうです。
既成の楽曲やバージョンのみならず、未発表曲や未発表ライブ音源も、含まれています。
未発表曲“I'll Stand By You”は、映画『ハリー・ポッター』のために制作され、未使用に終わったとも言われているもので、子守唄のような、やさしい楽曲です。
もしブルースの音楽を知らなかったり、興味がなくても、問題はありません。
主人公の彼も、最初はそうだったのですから。
それでは最後に、この映画のハイライトを形成しているブルースの代表曲“Born To Run”(「明日なき暴走」)の、オフィシャル・ミュージック・ビデオをごらんください。
『モヤモヤさまぁ~ず2』の「大江アナ卒業スペシャル」で、最後に流れた曲でもあります(と書くと「あぁ……!」と思われる方も、少なくないことでしょう)。
☆サントラ日本盤。ブルースの楽曲は歌詞も重要なので、日本盤推奨。
☆英語ダイジョウブ、という方は輸入盤をどうぞ(Amazon直販が、値段は高めでも確実に届きます)。
2020.07.09追記
そうこうしてる間に、ブログトータルで30000ビュー突破してました!
誠にありがとうございます!!!
オレ自身は、山中教授が以前「向こう1年は辛抱です」とおっしゃっていたのを頭において、基本マスクは忘れず三密も避けつつ、でも心はなるべくチルアウト(まったり、のんびり)で、生きております。
もちろん、こんなページを見ている余裕はないと思いますが、豪雨災害に見舞われた皆さま、そして肉親・親族の方・友人、知人の方が関係したエリアにお住まいの皆さま、心よりお見舞い申し上げます。
さて、このあいだの週末、公開されたばかりの映画を観て参りました。
チョウ・ユンファの本格復活作で、すでにレンタル・配信が開始になっている『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』を、「映画館、これでしばらく来られなくなるかもしれない……」などと、頭のどっかで思いながら鑑賞したのは、この春先のことでした。
今回の映画も、本当だったらゴールデンウィークに公開の予定が、延期になっていたものです。
『カセットテープ・ダイアリーズ』。
公式サイトはこちら。
http://cassette-diary.jp/
ブルース・スプリングスティーンの音楽との出会いによって、自分の内側から、何もかもが劇的に変わってゆく、ひとりの青年の(実話に基づいた)物語です。
舞台は1987年。
イギリスの、ロンドン近郊と呼んで呼べなくはないけれど、とりわけ彼にとって、気持ちとしての距離はけっこう遠くにある、そんな地方都市。
パキスタン移民の両親をもち、厳格というかただただ厳しい(なんせ、失業しても威張ってますから……)父親とは特にソリが合わず、何もかもがパッとしない、自分の書きためた文章にさえ自信が持てない、そんな日々を送っています。
とは言っても、彼も「ひと」には恵まれています。
近所に住む幼なじみで、彼を特別な目で見ることもなく、ケンカをしてもきちんと仲直りのできる親友。
同じパキスタン移民の子で同じクラス、彼にブルースの音楽を教えた友達。
いち早く彼の「才能」に気づく、いわゆる「国語」(「古典」?)の先生、などなど。
そんな人々に囲まれ、時に絶望的な気分になるような差別を受けながらも、彼の毎日はブルースの音楽によって、次第に輝いてゆくのです。
……どうも「好きすぎると、うまく書けない」という、いつものクセが出てしまって、どうアプローチしてみても、この作品の魅力をうまく伝えられそうにありません。
ユンファ復活作ほどではないにせよ、上映館数が非常に限られているのですが、もしお近くの劇場で観られるようでしたら、ぜひお出かけ下さい。
少なくとも入場料金分、損はさせません。
暫定ですが、2020年のマイベスト1有力候補、早くも登場です。
☆『カセットテープ・ダイアリーズ』予告編
☆『カセットテープ・ダイアリーズ』上映劇場リスト ※随時更新
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=cassettediary
もちろん劇中では、ブルース・スプリングスティーンの楽曲が、なんと17曲も流れ(サントラ盤には、そのうちの12曲を収録)、その使用料は、なんとタダ同然だったそうです。
既成の楽曲やバージョンのみならず、未発表曲や未発表ライブ音源も、含まれています。
未発表曲“I'll Stand By You”は、映画『ハリー・ポッター』のために制作され、未使用に終わったとも言われているもので、子守唄のような、やさしい楽曲です。
もしブルースの音楽を知らなかったり、興味がなくても、問題はありません。
主人公の彼も、最初はそうだったのですから。
それでは最後に、この映画のハイライトを形成しているブルースの代表曲“Born To Run”(「明日なき暴走」)の、オフィシャル・ミュージック・ビデオをごらんください。
『モヤモヤさまぁ~ず2』の「大江アナ卒業スペシャル」で、最後に流れた曲でもあります(と書くと「あぁ……!」と思われる方も、少なくないことでしょう)。
☆サントラ日本盤。ブルースの楽曲は歌詞も重要なので、日本盤推奨。
☆英語ダイジョウブ、という方は輸入盤をどうぞ(Amazon直販が、値段は高めでも確実に届きます)。
2020.07.09追記
そうこうしてる間に、ブログトータルで30000ビュー突破してました!
誠にありがとうございます!!!