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「映画を観に行く」、ということの幸せ。そして杉良太郎さんのスゴさ。 [映画]

実は映画に関して、今日はボヤこうと思っていたんですよ。
ネットで座席をとろうとしたものの、システムエラーとやらで結局とれなかった、という。
ちなみに映画は、ようやくこっち(仙台)にやってきた、チョウ・ユンファの復活作
『プロジェクト グーテンベルク 贋札王』(過去記事、ご参照ください)。
「やってきた」はいいものの、アート系シアターの、まるで試写室みたいに小さなところで(たぶん、タモさん家のホームシアターの方がずっとスゴいはず)、テンション下がる下がる……なんて、身内相手にはグチグチ言ってたわけですけど。
いま、そういうことのひとつひとつ、グチグチ言えることが、実は幸せなんだな、と思うわけなんです。
もちろん、いろいろと慎重になりつつも、出かけることができるというのは、なんて幸せなことなんだろうか、と。
なんかこう、絵空事だとばかり思っていた『復活の日』のような状況が、今、世界中のそこここにある中で、「映画を観に出かける」ことができるって、なんてぜいたくなことなんだろう。
いずれはこの仙台も、東京みたいな状況になるのかもしれないけれど、とりあえず今は、落ち着いている感じです。
本当におだやかな日々が戻ってくるまで、せめて心だけでも、おだやかに過ごしましょう。

さて、宅配レンタルで聴いた2つのCDのうちのふたつめ、演歌系の男性歌手(※美川もいるわよ)がJ-POPや洋楽をカバーしているコンピレーション、

『エンカのチカラ 最強Z ホワイト』。

これ、図書館なんかの貸出状況をみると、女性歌手編の『レッド』よりも人気があるようなのですが、ぶっちゃけ、個人的には『レッド』の方がよかったです。
なんでか?(例によって、堺すすむさんっぽく)
自分でも特に思い当たらないのですが、あんまりスムーズに入ってこなかったんですね、『ホワイト』は。
もちろん、細川たかしさんの「恋」(オリジナルは松山千春さん)、ジョージ山本こと山本譲二さんの「もしもピアノが弾けたなら」(オリジナルは西田敏行さん)、松原健之さんの「初恋」(オリジナルは村下孝蔵さん)、などといった名演もあるのですが。

というか、
杉良太郎さんの「チャンピオン」(オリジナルはアリス)がスゴすぎた。

なんというか、圧倒的な説得力? をもって歌い上げる、杉良太郎さん。
やはりあの「君は人のために死ねるか」の、ある意味プロトタイプといわれるだけのことはありました。
もちろん、その「君は人のために死ねるか」が超絶名曲であることは間違いのないところなのですが。
実はわたくし、そんな「君は人のために死ねるか」が、杉良太郎さんの《通常運転》だということに、また別なある楽曲を聴いて、気づいてしまったんですね。
ゆえあって、図書館で

『股旅・任侠演歌 定番ベスト』

というCDを借りて参りまして、その中に杉良太郎さんの「瞼の母」という、セリフ入りの楽曲が入っていたんですよ。
その「瞼の母」の、セリフが、これまたスゴかった。
「君は人のために死ねるか」は、いきなり歌になったりセリフになったり縦横無尽であったわけですけど、「瞼の母」の場合、2番の前と3番の前にセリフが入るわけです。
その、決して長くはない時間の中に、杉良太郎さんはいわゆる喜怒哀楽の

「喜」「怒」「哀」「楽」

をすべて取り込み、表現してみせるのです。ホントに。
これ、どちらかというと舞台、オン・ステージでこそふさわしい表現かと思うのですが、杉良太郎さんはそれをレコード(あえて「レコード」と呼ばせていただきます)で、やり切ってしまう。
トゥー・マッチだと感じる方もいらっしゃるでしょうが、これこそ、杉良太郎さんが杉良太郎さんであるアイデンティティーなのでしょう。

すごい。
すごすぎる。
このひとことに尽きます。
いろんな意味で。

☆セリフ部分はかなり繊細な表現のため、ややボリューム大きめでどうぞ。

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