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劇場版『水戸黄門』、『必殺仕掛人』……、連休は「ちゃんばら三昧」でした。 [テレビドラマ]

そうなんです。
Amazonプライムビデオで無料になっていた、

劇場版『水戸黄門』

を、観ました。
これは1978年、おなじみTVシリーズの10周年を記念して……かと思いきや、実は《ナショナル劇場》枠を一社提供していた松下電器(当時)の創立60周年を記念して製作されたものだそうで、当時の東映のドル箱となっていた『トラック野郎』シリーズの一作『一番星北へ帰る』と二本立てで公開されました。



東野英治郎さんの黄門さま。
これは、中村梅之助さんの“遠山の金さん”同様、なんというか、オレの心の中では「不動」のキャスティングなのですね。
実は、TVシリーズが始まるかどうか、という時期に、東宝で『水戸黄門漫遊記』という映画が作られており、森繁の黄門さまに、助さん格さんは宝田明&高島忠夫という、なかなかユニークな配役。
特に「黄門さま=森繁」となると、間違いなく「ちょいエロ黄門」だと思うので、いっぺん観てみたいもんですね……。

などと、余談はこのくらいにして。
いや、面白かったですよ。
由美かおるさんはおらず、入浴シーンとかのサービスもなかったものの、シリアスなお家騒動をメインとしておもに後半に置き、前半はTVシリーズお約束の「ニセ黄門さまご一行」のエピソードをコミカルなタッチで……って、クレージーキャッツのトップ3であるハナ肇さん・植木等さん・谷啓さん、こんなところで何やってんスか?!
しかも、その宿屋には、のちにソロ活動主体になる、かしまし娘のお三方が!(あの『ぬかるみの女』の“おセツさん”を演じた正司照枝さんは、このリアル姉妹の次女にあたります)
この、地味なのか豪華なのかよくわからない絵面が象徴するように、この劇場版、地味に豪華キャスト。
竹脇無我さん&栗原小巻さんという、かつてTV《木下惠介アワー》で日本中を沸かせたゴールデン・コンビの共演あり、「世界のミフネ」こと三船敏郎さんの重厚な立ち廻りあり。
そしてもちろん、いわば《お約束》でできているような『水戸黄門』の世界には欠かせない《お約束》の数々も散りばめられた、夢のような88分間。
いや実際、公開当時『トラック野郎』の方を観に来た人々は、中盤あたりのシリアスな展開が続くところで、夢の世界を旅していたのかもしれませんが、それはともかく。
うっかり八兵衛風車の弥七も活躍しますし、『必殺仕事人』シリーズの“何でも屋のお加代”こと、鮎川いずみさんも出てたりしますし、初心者の方にもマニアの方にも安心しておすすめできる一作と言えるでしょう。


さて、こちらは連休とは特に関係なく、少し前から見ていたのですが、U-NEXTでその大部分が見られる《必殺シリーズ》のうち、その第一作である

『必殺仕掛人』

を、少しずつ、見ております。
作品ページはこちら。
https://www.video.unext.jp/title/SID0019234

リアルタイムでは『仕事人』シリーズを追いかけ、その前の作品も地上波の再放送なんかでそれなりに見てはいたのですが、『仕掛人』は意外と、見てなかった。
で、見てみたら、これがまぁ、完全に「おとなの世界」。
当時(1972~73年)のTBS系の土曜ゴールデンタイムの並びは、
8時から、加トちゃんペ!の『8時だョ!全員集合』、
9時から、千葉ちゃん大活躍の『キイハンター』、
そして10時から、梅安ちゃん&左内さんの殺し技(左内さんは剣で)が冴える『必殺仕掛人』。
となるわけですが、ギリ『キイハンター』までは、なんとか子供が見ても大丈夫っぽい雰囲気。
ところが『仕掛人』ときたら、単に描写がどうこうというだけではない、基本的にそこにあるムードがお子様を寄せつけない、そんな「おとなの世界」なのです。
一家そろって楽しめる『仕事人』シリーズあたりとは、同じシリーズながら完全に一線を画しているのでした。
でも楽しいし、痛快でもある。
重たい「なにか」は、確実に心に残るけれども。
主題歌「荒野の果てに」は、そのインスト版が、今日に至るまで“殺しのテーマ”の代表格的存在として愛され続けているのです。

☆「荒野の果てに」&そのオリジナル・カラオケを収録。


「見た」といってもまだ半分ちょっと、ってとこなので、『仕掛人』については、また書くこともあるでしょう。
そうそう、平尾昌晃さんと竜崎孝路さんによる、当時としてはかなり画期的で斬新だったスコアの魅力も、忘れてはいけません。
明るい曲調なのに涙が出てしまう「エンディングテーマ」なんか、ホント好きです。




※最後にひとつ、お知らせがあります。
5月1日、クイーン+アダム・ランバートによるチャリティ・シングル

「ユー・アー・ザ・チャンピオンズ」


が、全世界同時に配信されました。



名曲「伝説のチャンピオン」の、いわば替え歌で、医療従事者の方々をはじめとする、今、動いておられるすべての人々に捧げられたこの配信シングルの収益は、国連財団との協働による『WHOのための 新型コロナウイルス感染症連帯対応基金』に寄付されます。
詳しくは、こちらの日本公式サイトまで。
https://www.universal-music.co.jp/queen/news/2020-05-01/?utm_source=ecrm&utm_medium=mail&utm_campaign=queen_200501
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“クリぼっち”をこじらせた。こんな日はどうすればいいの?『特捜最前線』 [テレビドラマ]

やぁ、クリスマス気分に「はぐれて」「やさぐれて」いるすべての皆さん、こんにちは。
実はオレも、限りなくそれに近い状況なもので、本当はこんなことしてる場合じゃないのかもしれない。
でも容赦なく日々は過ぎ、年は暮れ、やがて明けようとしている。
こんな時、こんな日は、いったいどうしたらいいのだろう。
とりあえず、レンタル屋でも行ってみるのはどうだろうか(そういう「わざわざ感」が、こういう場合はかえっていいんじゃないか。そんな気がする)。
大きくて、在庫や種類が多ければ多いほどいいから、ちょっと遠出をしてみるのもいい。
普段行かないようなルートにある店でなにか借りて、郵便返却にして持って帰るのもいいだろう。
とりあえず、オレからのおすすめは、70年代のテレビドラマだ。
たとえば、刑事ドラマの金字塔(のひとつ)、

『特捜最前線』

中でもオレが推したいのは、DVDベスト・セレクションの6巻に収められている(レンタルも同じナンバリング)、

「子供の消えた十字路」

というエピソードだ。
1時間の通常枠の中なので、もちろん正味45分かそこら、あるか、ないか。
そんな中で展開して行く、物語だ。
暑い暑い、まるで『野良犬』にでも出てくるような、ある暑い日。
警視庁特命捜査課の船村刑事は、都電踏み切りのすぐ前で、少し型の古い乗用車が、自転車に乗った小さな男の子を轢いてしまうのを目撃する。
船村刑事は、その直前、男の子に、“安全運転”で行くようにと声をかけたばかりだった。
乗用車に乗った男は、自らが轢いた男の子を乗せ、走り去った。
あぁよかった、病院へ運んでくれたんだと、船村刑事はじめ、その場にいた誰もが思った。
しかし、周辺の医院や病院に、男の子が運ばれた形跡はなかった。
もし男の子が連れ去られ、手当てもされないまま放置されたとしたら。
医師によれば、タイムリミットは3時間から5時間だという。
ここから特命課員たち、そして船村刑事の、鬼のような猛捜査が始まるのだ。
見ているうちに、劇中のタイムリミットは、私たちのタイムリミットになって行く。
果たして、逃げた男は捕まるのか。
そして、男の子の生命は……?
たった45分かそこらしかない、しかし濃密なノンストップ・サスペンスの大傑作だ。

と、これだけ熱を入れてご紹介しても、もちろん「置いてない店」というものは存在する。
それも、けっこう多く。
それなら、まだレンタル新作だろうけど、このまま行くと2019年マイ・ベスト・ムービーに確定してしまう(いや。残念とか、そういうことじゃないんです。もちろん……)、

『えいがのおそ松さん』

これでどうだ。


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