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2020年お正月“推し”映画のポイントを、探ってみたいと思います。 [映画]

早いですよなんか、最近時間の流れが。
たとえば、明日の午後から歯医者さんの予約が入ってるのをみて、「ウソ。前回から、もう2週間も経っちゃったの?」とか、あわてることは多いです。
だから、12月に公開になる、いわゆる「お正月映画」の公開日がアナウンスされた時、それがアッという間に「もうすぐ」になるなんて思いもしないで、「うんうん、正月映画ね。でもちょっと先の話だなー」なんて、のんびり考えていたら、もうかなり、近づいていたりするわけですよ。その公開日が。
そこで今回は、前にもちょっとプッシュした3本のポイントみたいなものを、もちろん素人で試写会にも行かない人なので未見の状態ではありますが、綴ってみたいと思っております。

まずは12月20日・超拡大公開になる『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』
これですね。
これまで(少なくとも、日本では)遅れをとっていた、ドリームワークスの3DCGアニメの中でも、(海外では)大人気でTVシリーズもいっぱい制作されている(そのDVD、レンタルはいっぱい出てます……)シリーズの第3作。
じゃあなぜ『3』じゃないのかというと……、『2』の日本での劇場公開がキャンセルになり、DVDスルーになってしまったため、こういう、はじめて観る人でも入りやすいような雰囲気の邦題になったようなんです(じゃあなんでまた急に『3』が日本中のシネコンやなんかでかかるようになったのか、という疑問はありますが、こっちは『ボス・ベイビー』が予想以上の大当たりになって、配給会社がかなり乗り気になっている、ということらしいんですね)。
しかし、ここで声を大にして言いたいのは、『1』も『2』も(レンタル、販売、一部配信あり)大傑作で、面白い、ということなんです。
ドラゴンと人間に友情は芽生えるのか。なかよく暮らして行けるのか。『3』は、そのための“理想の地”をめざす「旅」が描かれますが、果たして、その行き着く先は……?
ファミリーでも、大人も楽しめる『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』。
楽しみに、待ちましょう。

さて、続いては、やはり12月20日公開で、こちらは一斉ではなく、いわゆる「全国順次公開」という形をとる『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
ご存じの通り、既に公開、レンタル、配信もされ、ロングランヒットとなり、絶賛を浴びているアニメ映画『この世界の片隅に』の、いわば“増補改訂版”となります。
尺としてはおよそ30分ほど長いということですが、そこらの「完全版」と違うのは、これまで公開されてきたあちこちにも手が加えられ、修正されているため、全体的にはかなり“新作”に近い、だけど「あのお話」、という形、というところでしょうか。
具体的には、昭和18年、ヒロインのすずさんと見合い結婚をし、後に“本当の恋人”のように結ばれる周作さん。そしてリンさんという、ひとりの女性。
この3人の心情、内面が、今回新しく描かれるポイントとなるのですが、それ以外にも随所に「新しい魅せ方」があり、既に試写を観た方々からは「同じお話なのに、観終わった後の感覚が全然違う」というような感想が寄せられており、“新作”としても期待できる一作となっているようです。
もちろん『この世界の片隅に』は既にレンタル・配信・販売されていますので、どんな感じのお話なのかを確認した上で、今回の“増補改訂版”をご覧になるのもおすすめです。

さて、おしまいは12月27日全国公開、『男はつらいよ50・お帰り 寅さん』です。
まぁ、渥美清さんの死後作られた、“CG寅さん”が出てくる『ハイビスカスの花 特別編』を“第49作”とカウントしているところがどうもアレですが、実際、熱心なファンの方でも不安があったらしいんです、試写を観る前は。
でも「号泣ですよ……。」(玉袋筋太郎氏・談。あくまで「友人の話」として)ということだったんですよねー、これが。
かく言うこのオレも、第1作冒頭の「松竹マーク」から、車寅次郎の「桜が咲いております……。」という語りの部分、サントラCDで音だけ聴いただけで号泣してしまう男ですから。
なんだかんだで、観てしまうんじゃないかなー。
みなさんもいかがでしょうか、久々の「“寅さん”を観ないと、年を越した気がしない」体験。
そういった感じで、ちょっとバタバタしましたが、今日はこの辺で。
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「『もうダメだ!』と思ったら読む本」の、続編?を買ってみた。 [コンビニ本]

以前、コンビニによく置いてある「『もうダメだ!』と思ったら読む本」には“続編”があるらしい、と書きましたが、やっぱり気になって、Amazonで買っちゃいましたよ、“続編”。
タイトルは、

「今度こそ『もうダメだ!』と思ったら読む本」

です。
ただし、出版されたのは2013年で、この仕様で出版されたのは、今のところこの一度だけのようです。
ちなみに、ここでも繰り返しておきますが、要するに“名言集”なんです、このシリーズ。
で、2019年版“ダメ読む”(仮に略してみる。あまりうまくないなと思いつつ)は、活字が大きかったり小さかったりとメリハリがあり、近年出版された小説や、人気コミックなどの名セリフなども載っているのですが、2013年版「今度こそ」は、Googleのトップ画面で誕生日を祝われるような、遥か遠い昔の賢人のみなさんの遺した名言などで統一されており、活字のサイズも統一してあります。
従って、2013年版「今度こそ」は、ホントにマジメーな感じで作ってあるのはわかるんだけども、たぶんこの造りでは「もうダメだ!」と思った時にページを開いても、あまり心には響かないかもしれないですね。
2019年版“ダメ読む”の方が、「嗚呼、ダメだこりゃ……。」なんつー心持ちの時に、なんとなくページを開いてみると、そのページに書いてあるコトバに心をつかまれる可能性は高そうです。
この2冊、2019年版“ダメ読む”は、ファミマなどのコンビニに置いてあったりしますが、どちらもAmazonで買うことができます(「サプライズBOOK」というところが、直販元のようです)。
ヒマつぶし、すがる思い、いずれにしても安価なものですので、コンビニ、あるいはAmazonなどで手に入れてみてはいかがでしょうか。


surprisebook (サプライズブック) 「もうダメだ!」と思ったら読む本

surprisebook (サプライズブック) 「もうダメだ!」と思ったら読む本

  • 作者: 小山真史(株式会社ハップ)
  • 出版社/メーカー: 株式会社アントレックス
  • 発売日: 2019
  • メディア: 新書


☆こちらが2019年版。


今度こそ「もうダメだ!」と思ったら読む本

今度こそ「もうダメだ!」と思ったら読む本

  • 作者: アントレックス
  • 出版社/メーカー: アントレックス
  • 発売日: 2013
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


☆で、こちらが2013年版のやつ。
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【11/25まで】クイーンの日本限定企画『ベスト12(仮)』の楽曲人気投票、締め切り迫る! [音楽]

クイーン、というと近年ではなんといっても映画『ボヘミアン・ラプソディ』、および関連商品の大当たりが記憶に新しいところで、ヴォーカルにアダム・ランバートを迎えた形での“来日公演”も来年早々に予定され、しかもチケットは既にソールド・アウトということで、一時期の熱気ほどではないにせよ、まだまだ盛り上がっているのかな、という感じがあります。
そんな、今ではブライアン・メイとロジャー・テイラーのお二人が主体となって活動されている、もちろんフレディ・マーキュリーのいないクイーンなわけですが、今回、日本独自の企画として、ファースト・アルバムからフレディの死後まとめられた『メイド・イン・ヘヴン』までのオリジナル・アルバム収録曲の中から、「あなた」が好きな曲を1曲だけ投票していただき、その結果をもとに『ベスト12(仮)』なるアルバム(“クイーン”だけに…)を制作・発売する、ということになったわけです。
その人気投票の締め切りが、11月25日(月)23時59分まで、と迫ってまいりました。
“賞品”としては、オリジナル・メンバーで今回も来日するブライアンとロジャーの直筆サインを5人の方に、そして投票された方の中から700人(増える可能性もアリとのこと)の方のお名前をローマ字表記でブックレットに掲載する、ということです(たぶんコレ、確認するのにルーペが要りますね……)。

投票サイトはこちら。
https://sp.universal-music.co.jp/queen/vote.php

結果発表は12月に入ってから。そして『ベスト12(仮)』の発売は、2020年1月15日の予定です。
今回も複数のエディションで出ることになっており、CDのみだと税込定価2000円というサービス・プライスです。
だがしかし。
DVDつきのも出るんですよ、奥さん(誰に向かって言ってんだ?)。
クイーンのミュージック・ビデオ、コッた造りの面白いものが多いですからね。そのあたりを意識して投票される方も多いと思います(なお、DVDの方には、場合によっては収録されない楽曲が出てくる可能性もあるそうです)。
また、メーカー先着特典として、かつてのシングル・ジャケット(タテ・ヨコ、約17cm)サイズの《2020年クイーン・カレンダー》がつくそうで、通販サイトでは、このカレンダーのあり・なしで、それぞれページができていたりします。

さて、どの曲を選んだものやら。
とか言って、オレはもう投票を済ませているわけですが、クイーンと日本とのつながり、ということでいくと「手をとりあって」なんかはもう、テッパン中のテッパンでしょうね。
でもやっぱり、『ボヘミアン・ラプソディ』の中で印象的に流れた曲も強そうですし、もちろん「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」あたりは(もともとはフレディのソロ曲だったとはいえ)強いだろうな……。
じゃなければ変化球を狙って、ミュージック・ビデオでメンバー全員女装しちゃってるという「ブレイク・フリー」だとか、でなければ『タモリ俱楽部』の「空耳アワー」で“有名”な曲にしてみるとか。
「花のパリ側(そば) なめこそば」(「マイ・メランコリー・ブルース」)とか「Everybody わしゃコケた!」(「愛にすべてを」)とか……ね。
あなたの「1曲」は、どれでしょうか?




☆この商品ページから、他のエディションのページへ行くこともできるようです。


ボヘミアン・ラプソディ 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]

ボヘミアン・ラプソディ 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray


☆『ボヘミアン・ラプソディ』は、“究極のねこ映画”でもありましたなぁー……。
 ねこ好きは必見。
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「いい夫婦の日」を、トラウマ映画や奥華子さんの失恋ソングで過ごすのはいかが? [音楽]

やって来ました!
「サン・ジョルディの日」(なんの日だっけか? って感じですよねー)……じゃなくて、「いい夫婦の日」。
11月22日=「いい夫婦」という、ダジャレというか語呂合わせですけどね。
いわゆる、法的な正式な《夫婦》というわけではない場合でも、この日は「何かすっか?」みたいなムードになりません? ならない? そもそも、相手がいない?(それはしょうがないですよね……)
ま、人それぞれなので、いいんですけど。
しかし、その1週間後の「いい肉(11/29)の日」と違って、何をするのがいいんでしょうか、実際。
ここはあえて、ふたりの“カップル力(りょく)”みたいなもんを試してみる、というのもアリではないでしょうか。
たとえば、さすがにもう上映規模は小さくなったとは思いますが、『ジョーカー』みたいな、後味が悪い(と、場合によってはわかっている)映画を、ふたりで観に出かけてみる、とかね。
もっと公開が最近のものだと、例のスティーブン・キング原作の『IT(イット)』の後編、なんかもありますけど。そういったタイプの映画を観て(レンタルや配信、録画してあったヤツでもいいですね)、ふたりがどんなムードになるか、客観視してみてみるのも、面白いかもしれません。
あるいは、アニメ映画『時をかける少女』の主題歌「ガーネット」、挿入歌「変わらないもの」、また2010年にヒットした失恋バラードの決定版「初恋」などで知られる、奥華子(おく・はなこ)さんの、それこそ失恋ソングでひとときを過ごす、というのはいかがでしょう?
奥さんといえば、先ごろメジャー・デビュー15周年を記念した豪華ベスト盤が発売されたばかりなのですが、これがレンタルされるのは11月29~30日あたりから、ということで、今回これはとりあえずおいといて、他のアルバムで何かないかというと、あります。
2012年にリリースされた『奥華子 BEST -My Letters- 』という2枚組(通常盤の場合)。
「恋のうた」と題されたコレのディスク1が、「ガーネット」から始まって「変わらないもの」も入っていたりするのはいいんですが、ディスク最後の「初恋」まで、ほぼどちらかというとイヤホン・ヘッドホン推奨、ブルーな時の“おひとりさま”用とでも呼ぶべき、失恋ソングの集合体でございまして、この1枚を流して、果たしてふたりの間にどんなムードが流れるのか、非常に興味深いところではあります。
ちなみにこのベスト盤のディスク2は「愛のうた」と題され、バリエーションもより豊かに感じられる仕上がりですので、もしディスク1で気まずくなったら、さっさとディスク2に行かれるのがよろしいかと存じます。
なお「初恋」は、「ガーネット」や「変わらないもの」に匹敵する名曲なんじゃないかと個人的には思っておりまして、しかしそういった名曲が、まだまだあるらしい……というのが、インディーズ時代から地道に活動を続けてきている奥華子さんのスゴいところではあります。


奥華子BEST -My Letters- (通常盤)

奥華子BEST -My Letters- (通常盤)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2012/10/17
  • メディア: CD


☆2枚とも最後まで聴いたら、きっと納得していただけることでしょう。全30曲。スペシャル盤はCDもう1枚と、「ガーネット」や「初恋」などのMV(ミュージックビデオ)を収めたDVD1枚もついた4枚組。


初恋

初恋

  • アーティスト: 奥華子,奥華子,佐藤友亮
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2010/03/17
  • メディア: CD


☆名曲なんだけど、このまま廃盤行きコースでしょうか……?


奥華子ALL TIME BEST スペシャル盤

奥華子ALL TIME BEST スペシャル盤

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2019/11/13
  • メディア: CD


☆3枚組・全44曲。MVなどをたっぷり収めたブルーレイつき。ブルーレイなしの通常盤が、11月29~30日にレンタル開始です。
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なぜ『痛散湯』CMの生島ヒロシバージョンだけは、許せる気がするのか? [ラジオ]

オレは、けっこうラジオが好きだ。
その中でも、特にTBSラジオをよく聴いている。
もちろん、とーほぐ在住なのでラジコプレミアムに入って、だけれど。
他の局も聴くけれど、特定の番組目当てである場合がほとんどで、「この局を流し聴き」にしている、といえば、TBSラジオしかない。
爆笑問題の太田光さんは、あっちこっち聴きまくっているそうで、そんな中から地方のローカルアナが爆笑問題の番組に呼ばれたり、なんてこともあったりするのだが、けっこうオレは、かたくなだ。
比較的以前から取り組まれていた、(比較的)若年層リスナーの取り込み、という施策が、ここに来て実を結びつつあり、面白く聴ける番組が増えてきている。
ただ、ハッキリ言わせていただくと、TBSラジオが自社でやっている「以外の」ラジオショッピング、そして一部のラジオCM、コレがなんともホトホト、苦手なんである。
ちょっと前まではノイローゼになるかと思うほどに過払い金、過払い金とうるさかったが、それも少し落ち着き、最近は別の角度から攻めて来ている法律事務所が多い。
離婚問題について明るく歌い上げる法律事務所もあれば、かつて寺尾聰さんの「ルビーの指環」と同じアルバムからシングルカットされてやはりヒットした「出航(SASURAI)」という曲を流しながら、なんかいい雰囲気でアピールして来る法律事務所も。
この前テレビをつけていたら、その曲を使ったそこのCMに、なんと寺尾聰さんご本人が登場していて、なんというか「あー、うわー、あちゃー」などと、意味不明な声が脳内でこだましたものだった。
とにかく、そういうのをはじめ、自動車保険、クルマその他の買い取り系、そしてもちろん健康食品やクスリなど、オレの苦手とするラジオCMは枚挙にいとまがない。
しかしここでただひとつ、オレが許せるラジオCMがある。
そう、あの生島ヒロシさん(以下、敬意を表しつつ「ヒロシ」と記す)が担当されている『痛散湯』。
痛みが散るお湯、と書いて、ツーサントー。
コレのCMだけは、どういうわけか許せてしまうのだ。
なぜか。
それは、他のほとんどすべてのラジオCMに「原稿読んでる感、あわよくば取り込んでやろう感」がにじみ出てしまっている中、ヒロシの『痛散湯』に関しては、これがまったくの自然体。
まるでフリートークでもかましているかのような雰囲気で、しかもCMとしての役割もしっかり果たしている、というところが、他にはなかなかない味なのだ。
さすがにこの味は、ヒロシだけのもので、同じ『痛散湯』のCM、また同じ製薬会社のラジオCMでも、他の人にはかもし出せないものだ。
問題点としては、ヒロシの滑舌が部分的に怪しいことぐらいで、たとえヒロシが「しこーやく」と発音していても、聞いているこちらは「あ、今のは“試供薬”だな」と、容易に脳内変換できてしまう、このあたりもヒロシ以外の他の人ではなかなかできない芸当といえようか。
もうかなりの長寿番組となっている『生島ヒロシのおはよう定食・おはよう一直線!』(『定食』はTBSラジオのみ)の中でも感じることのできる、かなりタイトなタイムスケジュールの中で展開される“ヒロシのフリーダムな世界”は、この『痛散湯』のCMの中でも健在なのだ。
他のラジオショッピングやCMに、時には瞬間的に耳栓を欲し、時には仕方なく耳をふさぎ、また時にはスイッチを消し……などしているこのオレだが。
ヒロシの『痛散湯』のCM。
コレだけはぶっちゃけ、大好きである。

え?
で、お前は『痛散湯』の「しこーやく」を試したのか、って?
いや、それはその……まぁ、いいじゃないですか!


P.S.

ここでひとつ、《ヒロシ・トリビア》を。
ラジオ番組(主に、というかほぼTBS)にゲストとしてヒロシを呼んだ際、そのゲストコーナーの終わり際のよくある挨拶として
「また、遊びに来てくださいね~!」
と言ってしまうと、後日ホントに“遊びに”来る。
それも、生本番中に。
そういうところも、ヒロシならでは、という感じがする。(文中一部敬称略)
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『えいがのおそ松さん』は、新作でレンタルしても損はない傑作なのだ。 [映画]

ご存じなかった方も少なくないと思うのですが、この(2019年の)春休み、『えいがのおそ松さん』が公開されまして、配給の松竹がけっこう頑張って、長く上映していたので、そこそこのロングヒットになっていたのでした。
で、この11月6日、『えいがのおそ松さん』のブルーレイとDVDが発売、またレンタルも開始になりまして、現時点でいまだに「2019年マイ・ベスト・ムービー」が本作品である自分としても、足を引っぱることなくそれなりにプッシュできないか、と思って、こうして書いている次第です。
いろいろ謎も多い『えいがのおそ松さん』について、ネタバレなしで書くのはちょっと難しいのですが、ネタバレありの映画評はまた別の機会にというか、近いうちにまた書くことにして、あとAmazonの方にもレビューを載せていただいてはいるのですが、そっちはそっちで別ものとして考えて、また別の角度から書いてみたいと思うわけです。

前置きが長くなってしまいましたが、この“ニートの6つ子”がふとしたことから“18歳の頃の6つ子”に出会う『えいがのおそ松さん』のプッシュポイントとして挙げられるのは、「いつも通り、バカでお下劣でくだらない世界」と、「無垢で純粋な、美しい世界」の、一瞬だけの、だけどとても大きな交錯が、予想もしなかった感情を呼び起こすところでしょうか。
この感じ、オレがこれまで観た映画を思い返してみると、まぁ、ご覧になっている方は非常に少ないかと思うのですが、機会があったらぜひ観ていただきたい、深作欣二監督によるクライム・アクション『資金源強奪』(レンタルあり)の、ラスト近くの、ほんのちょっとした、だけど忘れがたい“心と心のふれあい”を思い出させるところがあります(パクリとかそういうことではなくて、「……あ!」という感じですね)。
もっとも、こんなこと考えてるのは、世界中でもオレぐらいなのかもしれませんが。
『えいがのおそ松さん』を、最初の最初から最後の最後まで観ていただければ、きっとこの感じ、わかっていただけるのではないでしょうか。

もちろんいつも通り、赤塚作品ではおなじみの(?)キャラであるドブス(という役名なのです!)による『スケバン刑事』ネタとか、くだらないギャグもてんこ盛りです。
でも、なんか、スゴい映画なんです。
まさに「ちゃんとしてる」映画になってます。
たとえばレンタルだったら、新作2泊3日で借りても、決して損はないです。
もちろん、一般作になってから地味に借りてもいいわけですが、できれば2019年のうちに観ておいていただきたい一作ですね。

……え? オレはどうしたかって?
いろんなバージョンのが出てますけど、通常盤はあまりにも淋しすぎるので、まぁちょっと高かったですけど《赤塚高校卒業記念BOX》というやつを、買いましたよ。
分厚いアフレコ台本の縮刷版とか、ラストパートの絵コンテとかついて来たので、後悔はしてないです(それにしても、高かったなァ……)。


えいがのおそ松さんBlu-ray Disc赤塚高校卒業記念BOX

えいがのおそ松さんBlu-ray Disc赤塚高校卒業記念BOX

  • 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ
  • メディア: Blu-ray




資金源強奪 [DVD]

資金源強奪 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • メディア: DVD



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漂うかすかな不安感も魅力のひとつ。それがスピッツの音楽。(おまけつき) [音楽]

この頃、スピッツの音楽を聴いていて、気づいたことがあって。
まぁ、ハッピーな曲もアンハッピーな曲も、ソフトな曲もハードな曲もあるわけですけど、どうもこう、いつもかすかな不安感が、そっと、いわば低い音で流れている、そんな気がするわけです。
たとえば「猫になりたい」という、これは「青い車」のカップリングで、当初はメイン曲になる予定だったという曲(アルバムでは『花鳥風月』に収録)なんですが、これなんかは割と具体的に「不安な感じ」が歌詞に表出している楽曲ですね。
なにしろ、主人公と恋人のいるアパートのすぐそばにあるのは「広すぎる霊園」なのですから
(ちなみに、スピッツの大ファンであるハライチの岩井勇気さんは、実際に「すぐそばが墓地」という、メゾネットタイプのお部屋にお住まいとのことです)。
そんな場所で、どんなラブラブな情景が描かれても、聴き手からすると「あぁ、この部屋は“広すぎる霊園”のすぐそばにあるんだよなぁ……」という想念が、頭から離れないわけです。
決して怖くはない。にしても、ちょっと、ざわざわっとなるような。
そして、その「ざわざわする感じ」が、「猫になりたい」のスパイスかつ魅力になっているなぁ……と。
そんな、単に「さわやか」だとか「色あせない青春」だとかで表現しきれないものが、スピッツの音楽、スピッツの世界にはあるように感じられます。
少なくとも、濃厚かというかというとそれほどではないけれども(もちろん例外もありますが)、薄味でもない。
そのあたりの味つけのうまさ、いい塩梅さ加減が、リスナーを惹きつけて離さないのかもしれません。

ところで余談になりますが、野口五郎さんが、代表曲のひとつである「私鉄沿線」のシングル・ジャケットの写真撮影で外へロケに出た時、カメラマンはあの篠山紀信さんだったのですが、やはり、ある墓地のそばで撮った、というんですね。天才・篠山紀信が何を狙っていたかはご本人にしかわからないのかもしれませんが、少なくとも、なんの変哲もない場所では出ない表情を捉えようとしていた、ということはわかりますね。
それにしても、スゴいエピソードだ……(五郎さんの著書に書かれてました。その時の写真の別カットをジャケットに使用したアルバムも、一応画像リンク張っときますね)。

……なんか、真面目に語っちゃった。
ま、たまにはこんなんもええわね((c)桂文枝(元・三枝)師匠)。

花鳥風月

花鳥風月

  • アーティスト: スピッツ,草野正宗,白井良明,笹路正徳,棚谷祐一,土方隆行,クジヒロコ
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1999/03/25
  • メディア: CD




筒美京平ウルトラ・ベスト・トラックス 野口五郎

筒美京平ウルトラ・ベスト・トラックス 野口五郎

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ニュートーラス
  • 発売日: 1998/02/18
  • メディア: CD



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