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楽曲のタイアップについて、奥華子さんの歴史を通してちょっと考えてみる。 [音楽]

奥華子さんは、ご案内の通りメジャーデビュー15周年を迎えられ、それを記念したベスト盤などもリリースされているわけだけれども、ここに至るまでの間には、やはりさまざまな楽曲タイアップが行われてきた。
そもそも、メジャーデビュー曲の「やさしい花」の時から、まず『オールナイトニッポン』でのプッシュがあり、JA共済の「介助犬」キャンペーンのCFソングに使用、というタイアップがあった。このCFは東日本大震災の後などにも流れていたので、もしかすると覚えている方もいらっしゃるかもしれない。
そしてこれはタイアップというか「ために制作した楽曲をリリース」した形であるが、細田守監督の出世作であるアニメーション映画『時をかける少女』の主題歌「ガーネット」、そして挿入歌「変わらないもの」。

ガーネット

ガーネット

  • アーティスト: 奥華子,佐藤準
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2006/07/12
  • メディア: CD


この頃は複数の内容やジャケットデザインでシングルを出す、というところまでは行かなかったようで、結果としてこのジャケットの「ガーネット」は、いまだにロングセラーとなっている。
「映画主題歌を書き下ろしてリリース」というのは、その後実写映画で継続されており、

・今なおファンの多い『ちーちゃんは悠久の向こう』の「空に光るクローバー」(シングル「手紙」のカップリング、およびアルバム『恋手紙』に収録)
・『あしたになれば。』の「君がくれた夏」(シングルメイン曲として発売)
・全国順次公開中『殺さない彼と死なない彼女』の「はなびら」(『ALL TIME BEST』の1曲め、および奥さんが劇中音楽を手がけた同作品のサントラ盤に収録)

といった形で、今日まで継続されている。
一方で、ゲームやアニメーションとのタイアップもけっこうあるのだが、そんな中でも特に目立つのが、このふたつ。
これとか(けっこう人気のあるゲームのシリーズの一作です)、

ガラスの花(Tales of Edition)(期間限定盤)(DVD付)

ガラスの花(Tales of Edition)(期間限定盤)(DVD付)

  • アーティスト: 奥華子,奥華子
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2010/08/04
  • メディア: CD



これとか(TVアニメ『セイレン』のオープニングで、奥さん的には珍しいアップテンポなナンバーでした)。

キミの花/最後のキス セイレン盤

キミの花/最後のキス セイレン盤

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2017/02/22
  • メディア: CD



これらのジャケットをみていて、「なるほど。そういうジャケットなんだな」と、通常だったら思うのだけれど、いちファンとして、“奥華子さんのシングル”、ということでみてみると、どうしてもやっぱり、そこはかとない違和感を感じざるを得ない、オレなのだった。
たとえば『ガラスの花』Tales盤についていうと、アーティスト写真とプロフィールは、棄てる人は棄ててしまう「帯」だけに載っているので、コレの場合、「帯」がなくなったら“奥華子さんのシングル”としてのアイデンティティは、ほぼどっかへ行ってしまうわけだ。
もちろん、この『ガラスの花』にしても、その下の『キミの花』にしても、奥さんの写真をジャケットに使用した《通常盤》というものが同時発売になっている(いた)のだが、それにしたってやっぱりちょっと、淋しい感じがしてしまう(とか言いつつ上の2枚、どっちも持ってたりするんだけど)。
それにしても、この感情はきっと、いわゆる「ファン目線」というもので奥さんのディスコグラフィーを眺めてみたことから生じたもので、場合によっては一生、気づいたり感じたりすることのないまま終わっていたのかもしれない。
そう考えると、人の気持ち、その動きというものは、実に不思議なものだと思う。
そして奥華子さんは、その「不思議なもの」を歌にしているのだよなぁー……。
12月15日の屋外ライブが終わると、しばらく(少なくともライブ活動は)お休みに入る、ということだけれど、またリフレッシュして、奥さんならではの素敵な「歌」を聴かせて欲しいものです。
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