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宍戸錠さん、山形・大沼デパート、そして愛猫・はなさん。「別れ」について考える。 [映画]

このところ、悲しい出来事が続きます。

“エースのジョー”こと、宍戸錠さん。
言うまでもなく、アキラ小林旭さん)やトニー赤木圭一郎さん)、そして裕ちゃん石原裕次郎さん)らのライバル役として、そしてハードボイルドな主演スターとして日活の黄金時代を支えた《レジェンド》のひとりで、最重要人物といっても間違いない存在でした。
テレビのバラエティーやコメディも得意分野で、金子修介監督の『みんなあげちゃう』などにも出演されていました。
“エースのジョー”が、往年の名場面と共に、かつてのライバルたちを探し求める映画『AGAIN アゲイン』(監督は矢作俊彦さん)を、オレは劇場・VHS・DVDと、もう何度観たことでしょうか。
できることなら、もっともっと長く《リヴィング・レジェンド》でいて欲しかった。
気のきいた言葉が、思いつきません。
ジョーさん。
またいつか、会いましょう。



かつて、山形市のランドマーク的存在であった、大沼デパート
もともとは“丸光”というデパートであった、仙台市にベースを置いていた“さくら野百貨店”と同じ「自己破産で突然の閉店」、という、なんとも哀しい最期を迎えました。
オレの山形時代は子供の頃で、まぁ、田舎ではありましたけど楽しい日々を過ごさせてもらって、その思い出のあちこちに、やはり「大沼」は姿を現すのでした。
さまざまな催し物もありましたが、昭和40年代後半の時点で、1階の一角にファストフード店『ロッテリア』があり、そこは子供の夢であり、あこがれでした。
手塚治虫さんがデザインした(と記憶している)、ユニコーンのような可愛いキャラクターが描かれた、パステルカラーの紙の容器に入ったバニラシェーキは、都会の味がしたなぁー……。
ただ、ただ、淋しいです。

そしてこれは、今までずっと、書かないで来たのですが。
昨年(2019年)のクリスマス・イヴの朝、およそ17年間いっしょに過ごした愛猫の“はな”さんが、この世界に別れを告げました。
そうです。
このブログをPCでご覧いただくと、左上にいるのが、その“はな”さん。
『ねこのための音楽』よりも、クイーンのハードな曲を愛した、ツンデレなお嬢さまでした。
(この写真は、奇しくも“さくら野百貨店”でチャリティー販売していた、クマのマスコット「さくまちゃん」をガジガジしているところです。)
あわただしい日々の中、それでも“はな”さんのことを最優先にし、年の暮れに火葬、年明けに「ペット共同納骨堂」に納骨を済ませ、今は中身のない、外側に“はな”と名前の書かれた骨つぼや、いろんな、いろんなモノが、残っています。
カリカリも、猫砂も、買ったばかりでした。
だけど、いちばん大きくて重たい、残されたものは、言葉にできない気持ちです。

いつか本当に前を向いて、たとえば新しい仔を迎えようとか、そういった気持ちになれる日も来るかもしれませんが、この状況を受け入れるには、もう少し時間が必要みたいです。
ときどき、胸のあたりに“はな”さんがいるような、励ましてくれているような、そんな感じがします。
だから、できればもう少しこのまま、思い出にひたって、“はな”さんといっしょに生きていたいのです。

“はな”さんのことだったら、いくらでも書けるんですけど、あまり長くならないよう、あえてこの形をとらせていただきました。
そういえば、ジョーさんが亡くなっているのが発見されたのは、オレの誕生日の前日(1月21日)でしたっけ。
“はな”さんもそうですが、いずれにしても、忘れようがない日、なんですよね。
(ちなみに坂上二郎さんが亡くなったのは、あの震災の前日、2011年3月10日のことでした。)
去年もクリスマス用のケーキは、あえてオレと家人と“はな”さん(仮に元気だったとしても、まぁクリームをペロペロするくらいでしょうが)の3つでしたが、今年からもたぶん、3つ用意することになるんだろうと思います。

クリスマスの頃からちょっと前までカラ元気でやって来て、ここにきてなんか、ガクッと来た感じがありますが、これから少しずつ、元気を取り戻して行きたいと思いますので、これからもひとつ、よろしくお願い致します。


それではまた、この場所で、
あなたと!
お会いしましょう。
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