『スター・ウォーズ』最終章公開のさなか、『惑星大戦争』を観た。 [映画]
まぁ、ホントに最終章なんだかどうか怪しいもんですが……って、そんなこと言っちゃいけませんね。
でもね、EP9で終わるとは限らず、12とか15まで行く可能性だってあるんですよね。
だって、ディズニーのことだから。
それはそうと、こういうタイミングでもあるし、今の今までどうも危険な、というか、トホホなニオイを感じ取っていて観ないでいた、東宝の
『惑星大戦争』
という映画を、腹をくくって(大げさだな)観ることにしたのでした。
公開は1977年12月、『スター・ウォーズ』第1作(今でいうところのEP4)日本公開のおよそ半年ちょっと前。
なんと、百恵ちゃん(山口百恵さん)主演の『霧の旗』と2本立てでした。
結論から言いましょう。
この『惑星大戦争』、立派な「トホホ」映画です。
いや、映画としては中途半端というか、別に「よくでき」ているわけでもないし、かと言って「ネタとして笑い飛ばせる」とこまで振り切れてるわけでもない(まぁ、あちこちで苦笑はしてしまいますが)。
怪獣も出てこないし(まぁ、轟天号は出てくるわけですけど。一応)、セクシー要素も若き日の浅野ゆう子さん頼みで、それもほんの申し訳程度(この少し前の東宝特撮で活躍していた、由美かおる姐さんのサービスぶりを見習って欲しかった…)。
人がわらわら死んでゆくにもかかわらず、その扱いが軽すぎる。観てても何も感じられない。
「あ、死んだ」って、そりゃいわゆるゲーム感覚そのものでしょ。
何より、同じ年の夏休みに大ヒットした『宇宙戦艦ヤマト』(TVシリーズの再編集版)の影響を、悪い意味で受け過ぎてるとこがなぁ……。
『ヤマト』は別にいいんだけど、「『ヤマト』っぽいやつ」って、どうしてもカッコ悪くなりがちなんですよ。
あの、アニメ映画史にベットリ残る問題作『サイボーグ009 超銀河伝説』 が、その悪い見本と言えるでしょう。
一応、取り柄というか、みどころも書いておきましょう(どうせ悪口込みになっちゃうだろうけど)。
キャスティングは、かなりがんばった方だとは思います。
沖雅也さん(あの名フレーズ「涅槃で待ってる」が、2006年版『時をかける少女』の「未来で待ってる」の元ネタなのかどうか、残念ながらオレは知らない。改めてご冥福をお祈りします…)、宮内洋さん(! 特撮っぽさの強化、ということなのか、『仮面ライダー』ナレーターの中江真司さんも、ちょこっとナレーションで参加)、そして大御所・池部良さん。
“えらい人”役で大滝秀治さんも出てますが、芝居がほぼ『特捜最前線』の船村刑事といっしょで、大滝さん通常運転。
そして今、しつこく文春に追撃されている現・千葉県知事、モリケン(モリマンじゃないよ)こと森田健作さん。
わざわざ他社である松竹から借りたモリケン知事が、何かと劇中の緊迫感をそぐ事といったら、そりゃもう半端ないって(言ってみました)。
なんかヘンな宇宙服着込んで(というか、最初から最後までモリケン知事のファッションセンス、どっかおかしいんだなぁ……)、一応メインで「大活躍」してるんだけど、そんなさなか、モリケン知事の心を、一瞬でもこんな思いがよぎらなかっただろうか。
「俺、3年前には『砂の器』とか出てたのに、こんなとこでこんなカッコして、ナニやってんだろ?」
まったくですね。
う~んと………、もうお正月って感じでもないんですけど、どうせ同じ『スター・ウォーズ』のパチもん観るんだったら、サービス精神のかたまりみたいな、東映の深作欣二監督作品
『宇宙からのメッセージ』
コレがいいと思います。
メイン・テーマがクラシックのモロパクだとか、当時のお子様たちは気にせず、なんか妙に感動したりコーフンしたもんでした。
ちなみに、『メッセージ』の方でも大活躍しているJAC(今のJAE)のみなさんは『惑星大戦争』の方にも参加しておられるので、スタント・アクションに関しては、なかなか迫力ありましたよ、『惑星大戦争』も。
あと『世界大戦争』とか『ノストラダムスの大予言』とかの特撮カットが流用されているのも、『惑星大戦争』のポイントですけど、ホントにピンポイントって感じですね………。
まぁ、「戦争」とかいうと現実がやたらとキナ臭いですけど、そういうのはフィクションの世界だけにしていただいて、平和な毎日であるよう、祈りたいですね。(説得力ゼロ)
★そんな『惑星大戦争』。レンタル・配信あり。
☆そして『宇宙からのメッセージ』。レンタル・配信あり。
でもね、EP9で終わるとは限らず、12とか15まで行く可能性だってあるんですよね。
だって、ディズニーのことだから。
それはそうと、こういうタイミングでもあるし、今の今までどうも危険な、というか、トホホなニオイを感じ取っていて観ないでいた、東宝の
『惑星大戦争』
という映画を、腹をくくって(大げさだな)観ることにしたのでした。
公開は1977年12月、『スター・ウォーズ』第1作(今でいうところのEP4)日本公開のおよそ半年ちょっと前。
なんと、百恵ちゃん(山口百恵さん)主演の『霧の旗』と2本立てでした。
結論から言いましょう。
この『惑星大戦争』、立派な「トホホ」映画です。
いや、映画としては中途半端というか、別に「よくでき」ているわけでもないし、かと言って「ネタとして笑い飛ばせる」とこまで振り切れてるわけでもない(まぁ、あちこちで苦笑はしてしまいますが)。
怪獣も出てこないし(まぁ、轟天号は出てくるわけですけど。一応)、セクシー要素も若き日の浅野ゆう子さん頼みで、それもほんの申し訳程度(この少し前の東宝特撮で活躍していた、由美かおる姐さんのサービスぶりを見習って欲しかった…)。
人がわらわら死んでゆくにもかかわらず、その扱いが軽すぎる。観てても何も感じられない。
「あ、死んだ」って、そりゃいわゆるゲーム感覚そのものでしょ。
何より、同じ年の夏休みに大ヒットした『宇宙戦艦ヤマト』(TVシリーズの再編集版)の影響を、悪い意味で受け過ぎてるとこがなぁ……。
『ヤマト』は別にいいんだけど、「『ヤマト』っぽいやつ」って、どうしてもカッコ悪くなりがちなんですよ。
あの、アニメ映画史にベットリ残る問題作『サイボーグ009 超銀河伝説』 が、その悪い見本と言えるでしょう。
一応、取り柄というか、みどころも書いておきましょう(どうせ悪口込みになっちゃうだろうけど)。
キャスティングは、かなりがんばった方だとは思います。
沖雅也さん(あの名フレーズ「涅槃で待ってる」が、2006年版『時をかける少女』の「未来で待ってる」の元ネタなのかどうか、残念ながらオレは知らない。改めてご冥福をお祈りします…)、宮内洋さん(! 特撮っぽさの強化、ということなのか、『仮面ライダー』ナレーターの中江真司さんも、ちょこっとナレーションで参加)、そして大御所・池部良さん。
“えらい人”役で大滝秀治さんも出てますが、芝居がほぼ『特捜最前線』の船村刑事といっしょで、大滝さん通常運転。
そして今、しつこく文春に追撃されている現・千葉県知事、モリケン(モリマンじゃないよ)こと森田健作さん。
わざわざ他社である松竹から借りたモリケン知事が、何かと劇中の緊迫感をそぐ事といったら、そりゃもう半端ないって(言ってみました)。
なんかヘンな宇宙服着込んで(というか、最初から最後までモリケン知事のファッションセンス、どっかおかしいんだなぁ……)、一応メインで「大活躍」してるんだけど、そんなさなか、モリケン知事の心を、一瞬でもこんな思いがよぎらなかっただろうか。
「俺、3年前には『砂の器』とか出てたのに、こんなとこでこんなカッコして、ナニやってんだろ?」
まったくですね。
う~んと………、もうお正月って感じでもないんですけど、どうせ同じ『スター・ウォーズ』のパチもん観るんだったら、サービス精神のかたまりみたいな、東映の深作欣二監督作品
『宇宙からのメッセージ』
コレがいいと思います。
メイン・テーマがクラシックのモロパクだとか、当時のお子様たちは気にせず、なんか妙に感動したりコーフンしたもんでした。
ちなみに、『メッセージ』の方でも大活躍しているJAC(今のJAE)のみなさんは『惑星大戦争』の方にも参加しておられるので、スタント・アクションに関しては、なかなか迫力ありましたよ、『惑星大戦争』も。
あと『世界大戦争』とか『ノストラダムスの大予言』とかの特撮カットが流用されているのも、『惑星大戦争』のポイントですけど、ホントにピンポイントって感じですね………。
まぁ、「戦争」とかいうと現実がやたらとキナ臭いですけど、そういうのはフィクションの世界だけにしていただいて、平和な毎日であるよう、祈りたいですね。(説得力ゼロ)
★そんな『惑星大戦争』。レンタル・配信あり。
☆そして『宇宙からのメッセージ』。レンタル・配信あり。