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突然の“秘宝”に、言葉もありません。『映画秘宝』休刊によせて。 [映画]

んもー、そりゃもちろんショックですよ。

ショックショックショック!
ショックショックショック!
ショックショックショック!
ショック~ぅ、ショーック!

と、思わずピンク・レディーの「透明人間」を歌ってしまうところでした(往年のとんねるずのネタ)。
まぁ、ひとことで言うと「濃い同人誌」みたいな『映画秘宝』が、それも月刊でここまで続いてきたことが奇跡のようなもんだったわけですが、まるで体の一部がもがれたようなつらさを感じております。
そう、まるで『スピード』のデニス・ホッパーのように。
だいたいの事情としては、現時点で『映画秘宝』を出している洋泉社の親会社である宝島社が、洋泉社を吸収することになり、それをもって洋泉社そのものが消滅、ということになった模様です。
このニュースが、昨夜からけさにかけてネット上を飛び交い、今のところまだ最新号である、こちらの『映画秘宝』誌

映画秘宝 2020年 01 月号 [雑誌]

映画秘宝 2020年 01 月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2019/11/21
  • メディア: 雑誌


は、すでにAmazonでも他のネット書店でも在庫がなく、いわゆる業者の方々による高値販売に移行してしまっており、それでも売れている、という状況であります。
この、のんさんが“すずさん”になっている表紙からもおわかりの通り、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の特集があり、さらには『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』の監督インタビューなんかも載っていたりするので読みたいのはやまやまですけど、ここは年末。ちょっとガマンしましょう。
(できない方は、どうぞお買い求めください)
そういえばこの辺の映画、まとめて20日の金曜に公開じゃないですか!
困った、困った。観る時間がとれねー。
この際その辺、(プレゼントはいいから)サンタさんにお願いしてみようかな……?

えぇ。そりゃもう、『映画秘宝』といえば、いろいろ思い出がありますよ。
身内が応募して当たった、『サウスパーク』シェフのぬいぐるみ(『秘宝』のプレゼントに当たったのって、たぶんコレ1回)。
月刊誌になる前、『文藝春秋』サイズのムック時代だった頃は特に、新しい領域を開拓するためのハンドブックみたいな要素も多くありましたっけ。
『秘宝』きっかけで借りたとか観に行ったとか上映会に出かけたとか、どんだけあったことか。
いくら(バブー!)感謝してもしきれないです。
『映画秘宝』誌そのものの刊行は、『スター・ウォーズ』特集号で間もなく発行になる号をはじめ、もうちょっとだけ続くようなんですが、ひとまず、関係者の皆さま、長い間ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。
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『この世界の…片隅に』制作の日々を追ったドキュメンタリー映画が公開&配信されます。 [映画]

12月(しかも今日は13日の金曜日……。)ということで、なんとなくわちゃわちゃと過ごしているうちに、世間ではいろんな事が起こっておりますが、これもまた、そのうちのひとつ。
振り返ってみると、なんと今から3年前。戦時下の広島・呉を舞台に、ヒロイン・すずさんの声をのん(能年玲奈)さんが演じ、2016年の11月に劇場公開された、長編アニメーション映画『この世界の片隅に』
公開後もロングランヒットを続け、そしていまだに日本のどこかの映画館で上映されているという、驚異的な「丈夫で長持ち」ぶりを見せつけてくれているわけなのですが、その完全版、というより《増補改訂版》とでも呼ぶべきバージョンである

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』

これが12月20日から、全国順次ロードショーとなるわけですが、今回はそれだけにとどまらず、監督の片渕須直氏の“仕事”や“取材”の現場、さらには合間を縫って『この世界の片隅に』を上映している全国各地の映画館へ向かい、観客と触れ合う様子などにも密着した、ドキュメンタリー映画

『〈片隅〉たちと生きる 監督・片渕須直の仕事』

が、きょう13日から、劇場数は少ないのですが、公開になるのです!
加えてこの『〈片隅〉たちと生きる 監督・片渕須直の仕事』、本編公開直前の18日から(有料ですが)Amazonプライムビデオ、YouTube、iTunes、Google Playなどで配信もスタートします!!

予告編、公開劇場情報などは、こちらのサイトからどうぞ。
※『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』公式サイト・トップは画面左上、
『〈片隅〉たちと生きる 監督・片渕須直の仕事』の公開劇場情報は画面右上を、それぞれクリックしてください。
https://ikutsumono-katasumini.jp/documentary/

まったくもー、このクソ忙しい年の暮れに何してくれてんねん、と、怪しい関西弁でぼやきたくもなろうというものですが、いずれソフト化もされるであろうとはいえ、こういった作品の劇場公開は貴重な機会ですから(スタジオジブリのドキュメンタリー映画も、面白かったですし。いろんな意味で……)、お近くで観られる、時間もなんとかなる、そんな方はぜひ、足を運んでいただければと思います。
ちなみにオレは、このドキュメンタリー、劇場で観る気まんまんでしたが、スケのジュールがどうにもならなくて、どうやら配信頼み、それどころか『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の方も、年内に観られるかどうかちょっと怪しい、というのが現状です。トホホ……。

☆既にいろいろ出ていますが、とりあえず公式アートブックを。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に 公式アートブック さらにいくつもの増補

この世界の(さらにいくつもの)片隅に 公式アートブック さらにいくつもの増補

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2019/12/07
  • メディア: 単行本



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2020年お正月“推し”映画のポイントを、探ってみたいと思います。 [映画]

早いですよなんか、最近時間の流れが。
たとえば、明日の午後から歯医者さんの予約が入ってるのをみて、「ウソ。前回から、もう2週間も経っちゃったの?」とか、あわてることは多いです。
だから、12月に公開になる、いわゆる「お正月映画」の公開日がアナウンスされた時、それがアッという間に「もうすぐ」になるなんて思いもしないで、「うんうん、正月映画ね。でもちょっと先の話だなー」なんて、のんびり考えていたら、もうかなり、近づいていたりするわけですよ。その公開日が。
そこで今回は、前にもちょっとプッシュした3本のポイントみたいなものを、もちろん素人で試写会にも行かない人なので未見の状態ではありますが、綴ってみたいと思っております。

まずは12月20日・超拡大公開になる『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』
これですね。
これまで(少なくとも、日本では)遅れをとっていた、ドリームワークスの3DCGアニメの中でも、(海外では)大人気でTVシリーズもいっぱい制作されている(そのDVD、レンタルはいっぱい出てます……)シリーズの第3作。
じゃあなぜ『3』じゃないのかというと……、『2』の日本での劇場公開がキャンセルになり、DVDスルーになってしまったため、こういう、はじめて観る人でも入りやすいような雰囲気の邦題になったようなんです(じゃあなんでまた急に『3』が日本中のシネコンやなんかでかかるようになったのか、という疑問はありますが、こっちは『ボス・ベイビー』が予想以上の大当たりになって、配給会社がかなり乗り気になっている、ということらしいんですね)。
しかし、ここで声を大にして言いたいのは、『1』も『2』も(レンタル、販売、一部配信あり)大傑作で、面白い、ということなんです。
ドラゴンと人間に友情は芽生えるのか。なかよく暮らして行けるのか。『3』は、そのための“理想の地”をめざす「旅」が描かれますが、果たして、その行き着く先は……?
ファミリーでも、大人も楽しめる『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』。
楽しみに、待ちましょう。

さて、続いては、やはり12月20日公開で、こちらは一斉ではなく、いわゆる「全国順次公開」という形をとる『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
ご存じの通り、既に公開、レンタル、配信もされ、ロングランヒットとなり、絶賛を浴びているアニメ映画『この世界の片隅に』の、いわば“増補改訂版”となります。
尺としてはおよそ30分ほど長いということですが、そこらの「完全版」と違うのは、これまで公開されてきたあちこちにも手が加えられ、修正されているため、全体的にはかなり“新作”に近い、だけど「あのお話」、という形、というところでしょうか。
具体的には、昭和18年、ヒロインのすずさんと見合い結婚をし、後に“本当の恋人”のように結ばれる周作さん。そしてリンさんという、ひとりの女性。
この3人の心情、内面が、今回新しく描かれるポイントとなるのですが、それ以外にも随所に「新しい魅せ方」があり、既に試写を観た方々からは「同じお話なのに、観終わった後の感覚が全然違う」というような感想が寄せられており、“新作”としても期待できる一作となっているようです。
もちろん『この世界の片隅に』は既にレンタル・配信・販売されていますので、どんな感じのお話なのかを確認した上で、今回の“増補改訂版”をご覧になるのもおすすめです。

さて、おしまいは12月27日全国公開、『男はつらいよ50・お帰り 寅さん』です。
まぁ、渥美清さんの死後作られた、“CG寅さん”が出てくる『ハイビスカスの花 特別編』を“第49作”とカウントしているところがどうもアレですが、実際、熱心なファンの方でも不安があったらしいんです、試写を観る前は。
でも「号泣ですよ……。」(玉袋筋太郎氏・談。あくまで「友人の話」として)ということだったんですよねー、これが。
かく言うこのオレも、第1作冒頭の「松竹マーク」から、車寅次郎の「桜が咲いております……。」という語りの部分、サントラCDで音だけ聴いただけで号泣してしまう男ですから。
なんだかんだで、観てしまうんじゃないかなー。
みなさんもいかがでしょうか、久々の「“寅さん”を観ないと、年を越した気がしない」体験。
そういった感じで、ちょっとバタバタしましたが、今日はこの辺で。
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『えいがのおそ松さん』は、新作でレンタルしても損はない傑作なのだ。 [映画]

ご存じなかった方も少なくないと思うのですが、この(2019年の)春休み、『えいがのおそ松さん』が公開されまして、配給の松竹がけっこう頑張って、長く上映していたので、そこそこのロングヒットになっていたのでした。
で、この11月6日、『えいがのおそ松さん』のブルーレイとDVDが発売、またレンタルも開始になりまして、現時点でいまだに「2019年マイ・ベスト・ムービー」が本作品である自分としても、足を引っぱることなくそれなりにプッシュできないか、と思って、こうして書いている次第です。
いろいろ謎も多い『えいがのおそ松さん』について、ネタバレなしで書くのはちょっと難しいのですが、ネタバレありの映画評はまた別の機会にというか、近いうちにまた書くことにして、あとAmazonの方にもレビューを載せていただいてはいるのですが、そっちはそっちで別ものとして考えて、また別の角度から書いてみたいと思うわけです。

前置きが長くなってしまいましたが、この“ニートの6つ子”がふとしたことから“18歳の頃の6つ子”に出会う『えいがのおそ松さん』のプッシュポイントとして挙げられるのは、「いつも通り、バカでお下劣でくだらない世界」と、「無垢で純粋な、美しい世界」の、一瞬だけの、だけどとても大きな交錯が、予想もしなかった感情を呼び起こすところでしょうか。
この感じ、オレがこれまで観た映画を思い返してみると、まぁ、ご覧になっている方は非常に少ないかと思うのですが、機会があったらぜひ観ていただきたい、深作欣二監督によるクライム・アクション『資金源強奪』(レンタルあり)の、ラスト近くの、ほんのちょっとした、だけど忘れがたい“心と心のふれあい”を思い出させるところがあります(パクリとかそういうことではなくて、「……あ!」という感じですね)。
もっとも、こんなこと考えてるのは、世界中でもオレぐらいなのかもしれませんが。
『えいがのおそ松さん』を、最初の最初から最後の最後まで観ていただければ、きっとこの感じ、わかっていただけるのではないでしょうか。

もちろんいつも通り、赤塚作品ではおなじみの(?)キャラであるドブス(という役名なのです!)による『スケバン刑事』ネタとか、くだらないギャグもてんこ盛りです。
でも、なんか、スゴい映画なんです。
まさに「ちゃんとしてる」映画になってます。
たとえばレンタルだったら、新作2泊3日で借りても、決して損はないです。
もちろん、一般作になってから地味に借りてもいいわけですが、できれば2019年のうちに観ておいていただきたい一作ですね。

……え? オレはどうしたかって?
いろんなバージョンのが出てますけど、通常盤はあまりにも淋しすぎるので、まぁちょっと高かったですけど《赤塚高校卒業記念BOX》というやつを、買いましたよ。
分厚いアフレコ台本の縮刷版とか、ラストパートの絵コンテとかついて来たので、後悔はしてないです(それにしても、高かったなァ……)。


えいがのおそ松さんBlu-ray Disc赤塚高校卒業記念BOX

えいがのおそ松さんBlu-ray Disc赤塚高校卒業記念BOX

  • 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ
  • メディア: Blu-ray




資金源強奪 [DVD]

資金源強奪 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • メディア: DVD



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映画『サウナのあるところ』は『ドキュメント72時間』×『北の国から』だった?! [映画]

日本各地で順次公開中の映画『サウナのあるところ』。
サウナの本場・フィンランドのあちらこちらにある、さまざまなカタチのサウナを見せながら、そこで汗を流しつつ、下半身丸出しで過去や現在の打ち明け話をし、時に涙する男たち。
主につらい、暗い、悲しいエピソードの合間合間に、フィンランドの美しい自然の情景がインサートされている。
要するにこのドキュメンタリー映画は、記事のタイトル通りで、下半身無修正の『ドキュメント72時間』に『北の国から』のフレーバーを漂わせた、人生というものについていろいろと考えさせられる作品、ということができるだろう。
実はコレ、9年前に作られた作品で、男は男らしく虚勢を張って愚痴などこぼさず、まして人前で泣くなどもってのほか、という、それまでフィンランド国内にあった雰囲気に一石を投じる……、そんなような製作意図もあったようなのだ。
確かに、80分ちょいのこの映画を観終わっても、別にほんわかすることもなく、サウナに行きたいな、と思うこともない。
気心知れた仲でもなければ、デートムービー向きとも言えない。
でも、不思議な味わい、妙な面白さは、確実にある。
不思議といえばひとつ、オトナの男の下半身は無修正だったが(なのでR-15指定です)、お子ちゃまたちの下半身にはうまいこと修正処理がされていた。これもたとえば国会とかでアグネスががんばった成果のひとつ、なのだろうか。
まぁ、いいけど。

最後に。
この映画についてググる時は、たとえば「映画 サウナのあるところ」と、必ず「映画」をつけてください。でないとご近所のサウナやスーパー銭湯の一覧が、検索結果としてダラーッと表示されることになるかもしれません(経験者は語る)。
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『この世界の片隅に』増補改訂版、『ヒックとドラゴン“3”』……今年の映画は最後までわからない。 [映画]

実は、映画はそんなに本数観ないほうなので、本当だったらどうのこうの語れる立場でもないんですが、やっぱり今年・2019年は、なんというか「不思議な年」だったので、カウントダウンまで残り時間も少ないいま、ちょっと気が早いんですが《年間マイベストムービー》のことなんかも考えに入れながら、どんなもんか、ちょっと考えたりしてみたいと思います。
まぁ、《年間マイベストムービー》、なんつっても要は「1位はコレ!」ぐらいのお話であって、ランキングはその結果として出てくるもの、という感じになってきているのですが。
2019年・ここまでのトピックといえば、「対処に困る作品の頻出」、でしょうか。
近い例でいくと『ジョーカー』なんかは「もう、今年のマイワースト決定!」、とか言えたらいいのに言いきれない「なにか」が残る問題作ですし、それと、なんといってもあの、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』『河童のクゥと夏休み』の、ということはある意味《信頼のブランド》と呼んでも差し支えなかった原恵一監督の、『バースデー・ワンダーランド』における(本当にらしくない)大ズッコケっぷりときたら。
まぁ、細田守監督も2018年に『未来のミライ』で、やっちゃってますけど、『バケモノの子』とかでその予兆みたいなもんはあったわけで、まさか原監督が……巨人の若大将が(その原監督ではない!)……というぐらいの、かなりしょっぱいものを提示してしまうことになるとは。
でもね、そういうのはしょうがない。みんな、人なんですから。
黒澤明監督だって木下惠介監督だって、ずっとさかのぼってゆくと、まぁ何かしら、やらかしてはいますし、赤塚不二夫センセなんか、もう「やらかしだらけの天才」ですから。
というわけで、今年も残り少ないわけですが、そのギリギリになったところで公開される中に、《年間マイベスト》にかかってきそうな作品が、いくつもあるわけです。
まずは12月27日公開予定、『男はつらいよ』シリーズ“第49作”。
……いやいやいや、これどっちに転ぶかわからないでしょ、本当に。
もちろん、まだあります。
12月20日公開予定、『この世界の片隅に』に追加やいわゆる「加筆」等も行った“増補改訂版”、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』。
同日公開予定、ドリームワークスの海外で大人気の3DCGアニメ映画シリーズ、第3作にして完結編『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』。
もちろん今回の『この世界の~』は“完全新作”ではないので、そこをどう判断するか、というのはありますが、これだけでも困っちゃいますよ、本当に。
あ、“アナ雪2”もあったな(でも、ディズニーの続編だからな……)。

まぁそんなわけで、あなたにはあなたの、私には私の《年間マイベストムービー》が、きっと現われるはずなので、残り2ヵ月、そのあたりも楽しみにしながら映画を観る(もちろん、早い時期に公開された映画は、レンタルや配信でフォローもできますし)、というのがよいかもしれません。

あ、現時点でのオレの《年間マイベストムービー》、ですか。
コレ、先述の『バースデー・ワンダーランド』と同じ日、“保険”のつもりでチケットを買っておいて、ほとんど期待しないで観たんですけど。
『えいがのおそ松さん』、です……。
コレは11月6日にソフトがリリース(レンタル等も開始)されるので、また改めてお話することになると思います。
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映画『ジョーカー』が“年間マイベストムービー”にランクインできない理由。 [映画]

『ジョーカー』を、IMAX(字幕)で、観ました。
いや、もう、なんて言ったらいいんでしょうか。
ただ「怖い」だけでなく、「痛い」「キツい」「つらい」「悲しい」がいっぱい詰まった、煮こごりのような映画でした。オレには。
エンターテインメントとして成り立っているし、振り切れていると思うし、そこは理解するんですけど、その「振り切れ」の塩梅がハードコア過ぎて、オレにはどうも、ムリだったみたいで。
メンタル方面にぐいぐい来られて、ひとり、荒涼とした砂漠に取り残されたような後味。
だから、映画としてとてもよくできていますし、面白く鑑賞できる方もいっぱいいらっしゃるだろうとは思うのですが、本年・2019年の“マイベストムービー”へのランクインは、ないですね。
ひとことで言うなら、評価不可能、です。
言い換えるなら、1位だ3位だと、そういったところへ入れ込めるような、そんなお手軽な映画ではない、ということも言えるでしょう。
どんなに頑丈なハートをお持ちの方であっても、この『ジョーカー』を観るにあたっては、ちょっとした【覚悟】が要るのではないか……、そんな風にも思います。

それにしても、主演のホアキン・フェニックスは、よくやりきった、そう感じています。
そのことに関して、オレは絶賛の拍手を惜しみません。
お兄ちゃんのリバーもきっと、雲の上から微笑んで見守ってくれていることでしょう。
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