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八代亜紀入門・その2。 [音楽]

八代亜紀さんというアーティストの歌が、いかに大衆に浸透していたかを物語る、ひとつのエピソードがあります。
というか、これはまったくの個人的な記憶なのですが、中学の修学旅行で東京方面へ行ったとき、すっかり暗くなった都内をバスで移動中、窓の外に

《キャバレー・愛の終着駅

という、さまざまな妄想をかき立てるネオンサインが見え、車中の中3男子ども(含むオレ)がこぞってコーフンしていたものでした。
もちろん「愛の終着駅」といえば、亜紀さんの代表的なヒット曲のひとつで、なんというか、真摯な女心を歌った、まじめな楽曲なのですが、この「愛の終着駅」という字面だけを抽出すると、店内でどんなサービスが展開されているのか、それは一体どの程度気持ち良いのか、とめどなく妄想が拡がり、バカな思春期男子どもにはまぁ、ハナヂもんだったわけです、はい。
他にもかつて電話ボックスで、

貴方につくします。90分15000円》

などという、いわゆるピンクチラシを発見したこともありますし(「貴方につくします」も、亜紀さんのヒット曲。チラシのモデルは、もちろん亜紀さんではありませんでした)、いずれにしてもゲスいお話で、亜紀さんご本人のお耳にはちょっと入れたくないような気がするエピソードではありますが、ここだけの話として、ご披露させていただきました。


さて、今日は『テイチク時代の八代亜紀・まずコレだけは聴いてみよう!』というテーマで、行ってみたいと思います。
まずは、コレから。

1:「おんな港町」(1977年発売・オリコン最高13位)

バックの演奏にも、亜紀さんの歌いっぷりにも、いわゆるグルーヴ的なものが感じられます。
特にベースギターと、シャープなドラムス、そして地味に鳴っている電子鍵盤楽器(たぶんクラビネット)が、キイています。
よく“和モノ・レアグルーヴ”という呼び方をするのですが、この呼び方は「埋もれていたけど、なかなかイケる逸品」みたいな意味合いだと思うので、れっきとしたヒット曲である「おんな港町」は“和モノ・レアグルーヴ”というわけではないのでしょうが、実にグルーヴィーな仕上がりです。

2:「もう一度逢いたい」(1976年・オリコン9位)

「おんな港町」と同じく「軽くて、ノリがよくて、演奏時間が短い」ヒット曲です。
サビの部分のたたみかけるような展開には、思わずこちらも口ずさんだり鼻ずさんだり(?)しそうになってしまいます。
先述の「おんな港町」と、この「もう一度逢いたい」は、《踊れる演歌》、それも社交ダンスというのではなくゴーゴー系のそういったナンバーとして、おすすめできると思います。

3:「しのび恋」(1974年・オリコン13位)

亜紀さん初期のヒットのひとつで、やや地味なのでどうしても埋もれがちですが、イントロなどで活躍するツイン・リード・ギターと申しますか、おそらくダブル・トラックでギターの音を重ねたのだと思いますが、このギターの響きが美しい!
亜紀さんの歌声もそれに呼応するかのように、なんともいえない哀愁を感じさせてくれております。

4:「雨の慕情」(1980年・オリコン9位)

ご存知、レコード大賞受賞作です。
「サビの部分を、その場にいるみんなで合唱できる演歌」としては、島津ゆたかさん(今、いずこへ?)の「ホテル」と双璧と言えるかもしれません(まぁ、「ホテル」の歌詞をみんなで歌ってるのって、いま考えるとちょっと異様な光景かもしれませんが……)。

5:「舟唄」(1979年・オリコン15位)

「八代亜紀の代表作を、ひとつだけ挙げよ」と問われたら、やはりこの「舟唄」、ということになるでしょう。あの阿久悠先生が、何十曲と書いた詞をテイチクの当時の社長さんにすべてボツにされたあげく(※ここで記した数字は、「その1」でご紹介した亜紀さんへのインタビューの中で出てきたもの。他には「6編の歌詞をボツにされ、阿久先生とテイチクとの間は一時険悪に」と記された資料もあります…)、開き直って書きあげたのがこの歌詞だそうです(※「舟唄」誕生のいきさつについては、まったく異なることが記されている場合もあります。本稿ではあくまで、亜紀さんへのインタビューでの発言をもとに記しました)。
映画『駅 STATION』でも主題歌扱いで、巧みな使われ方がされていましたっけ。
聴き終わったあと、頭の中に“残像”のようなものが、ぼわーっと浮かぶのが、これまたたまりません。


+1:「愛ひとすじ」(1974年・オリコン10位)

さて、ここまでは現在販売されているお手頃2枚組『ゴールデン☆ベスト』や、レンタル屋さんに置いてある『定番ベスト』『テイチクミリオンシリーズ』(この2つ、実は『ゴールデン☆ベスト』のディスク1と内容がまったく同じ!)などで、すんなり聴くことができる楽曲の中から5曲、選ばせていただきましたが、この、川内康範先生作詞「愛ひとすじ」は、ちょっと事情が違いまして、これまでほぼ、どのベスト盤を探しても聴くことができなかった、しかし亜紀さんにとって重要な楽曲であることは間違いない1曲ということで、ここでは「+1」としてご紹介させていただきました。
その辺のくわしい事情などは、その他のレアな楽曲のご紹介と共に、また次回のお楽しみにさせていただきたいと存じます……。


☆上記の「愛ひとすじ」以外のベーシックな楽曲は、コレでバッチリ。ディスク2のカバー集でも亜紀さんは実力を発揮しております。


☆「愛ひとすじ」を含む、テイチク時代の売り上げ上位28曲にコロムビア音源の「花(ブーケ)束」などを追加。CDサイズ復刻のシングル・ジャケット28面14枚つき、限定1000セット。

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八代亜紀入門・その1。 [音楽]

きょう2月22日は、「ニャーニャーニャー」ということで(!)『猫の日』なんですね。
そこできょうは、というか、きょうからしばらくの間(ネタが尽きるまで?)、かつてその美しすぎる風貌が「まるでペルシャ猫のよう」なんてことも言われた、「舟唄」「雨の慕情」「愛ひとすじ」など、数々のヒット曲をもつ八代亜紀さんとその音楽世界について、まぁ病み上がりということもありますし、ウダウダと語ってみたいと思う次第です。

なんでしょう。
子どもの頃から、潜在的な感じで「好き」ではあったのですが、なんかここに来て急激に亜紀さんの歌がマイブーム化してきておりまして、それも近年の『夜のアルバム』『夜のつづき』といった、一連のジャズ路線やクロスオーバーなご活躍ぶりとは異なる、歌い手としての(こちら側からみての)原点に近い、いわゆる《演歌の女王》の異名を欲しいままにされた、レコード歌手としての最初のおよそ10年間にあたる、テイチク時代の音源に、オレとしてはちょっとこだわっている次第なのです(と、「次第」が次第に多くなってゆく次第なのです。なんだそりゃ)。
実は近年の『夜のアルバム』等のジャジーな路線は、亜紀さんがレコード歌手になる前、ナイトクラブで歌っていた時代と地続きなのだそうですが、そういった場所では、洋楽・邦楽、ジャンルや楽曲のスタイルもさまざま、もちろん自分のための持ち歌などはなく、基本的にはどんなタイプの楽曲でも歌いこなせる必要があるわけで、そういった場所で、亜紀さんも歌の実力を磨いて行ったわけです。
やがて、そんな亜紀さんにテイチクから声がかかり、ある程度ナイトクラブで歌えていることで満足していた亜紀さんは悩みました。しかし、ナイトクラブで働く女性たちに励まされ、また説得もされて、「夜のお仕事の前に、ちょっと」と、ごく軽い気持ちでテイチクへと向かったのです。
と、そこには当時の重役さん=「偉い人たち」が揃っており、その人たちの前でちょっと歌ってみたところ、いわゆる「一発合格」となり、すぐにでもレコードを出しましょう、みたいな話になったのでした。
だがしかし。
デビュー曲「愛は死んでも」、第2弾「別れてあなたを」、この2枚がまったく動かなかった。
亜紀さん自らシングルレコードを携え、夜の街へキャンペーンに訪れると、その場ではレコードが飛ぶように売れるのですが、とにもかくにも肝心の売り上げのバロメーターであるオリコンチャートには、全くかすりもしない。
そういった中、亜紀さんは、当時オンエアされていた、プロ歌手も出場できるオーディション番組

『全日本歌謡選手権』

への出場を決意します。
プロとアマチュアが競うこの番組では、80点以上で勝ち抜き、10週連続勝ち抜きでチャンピオン、という、大変に厳しいルールのもと、既に五木ひろしさんがチャンピオンとなり「よこはま・たそがれ」などの連続ヒットを飛ばしてスターダムへとのし上がっていました(亜紀さんの少しあとには、『必殺仕事人』シリーズの“三味線屋の勇”こと、中条きよしさんがチャンピオンとなり、「うそ」をミリオンヒットとしていました。中条さんは、まず歌手としてスターになっていたわけです)。
「もし勝ち抜けなかったら、辞める」ぐらいの固い決意のもと、亜紀さんは『全日本歌謡選手権』に出場(これで顔と名前が売れ、第3弾シングルの「恋街ブルース」が、下位とはいえ初のオリコンチャート入りを果たしています。亜紀さんのスキャットと、うなるファズギターがなかなかのインパクトを残す、異色のナンバーです)。
10週勝ち抜き、チャンピオンとなった亜紀さんは、再デビュー曲と言っていい第4弾シングル「なみだ恋」をリリースし、ミリオンに迫る大ヒットを記録して、

《八代亜紀伝説》

が、ようやく動き出したわけです。(つづく)


☆今回の記事に関しては、ライターの武田砂鉄さんによる、亜紀さんへのインタビュー記事が、非常に参考になりました。
素晴らしい記事ですので、お時間のある方は、ぜひご一読ください。
https://www.cinra.net/interview/201510-yashiroaki


☆廉価CDながら、亜紀さんのテイチク時代のシングルA面39曲中30曲が聴けるおトク盤。


☆長年、歌詞の問題でベスト盤からオミットされてきた、川内康範先生作詞の「愛ひとすじ」を収録。CDサイズの復刻シングル・ジャケット(表側のみ)28曲分・14枚つき。限定生産1000セットとのこと。お早めに。

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鈴木杏樹さんと、槇原敬之容疑者と、クイーンと。 [音楽]

まずは、少し前のお話になりますが、総アクセス数10000超えに、心より感謝申し上げます。
と、ここから先はオゲレツ大百科といいますか、内容的にちょっとアレかなー、という気もするのですが。

今の世の中、いろんなことがありますが、かつて“浅草キッド”(近況が気になる水道橋博士さん&金曜午後、TBSラジオで声が聴ける玉袋筋太郎さんの漫才コンビ)がやっていたラジオにネタを寄せていた、いわゆる“ハガキ職人”の中に、

ラジオネーム:鈴木マン樹

という方がいらっしゃいまして、その頃の鈴木杏樹さんは、というか、ほんの数日前までは、どちらかというと「清純派」だったように記憶しており、そのイメージと「マン樹」、というゲスいネーミングのギャップが面白くて覚えていたのですが、

まさか本当に、「鈴木マン樹」だったとは(なんだそりゃ)。

それにしても、一流の女優さんがラブホのビラビラくぐっちゃダメなような気がする、さすがに。
『相棒』の“飲み屋のおかみさん”役も降板して(あのポジションも、何かに呪われてるとしか思えない……)、不倫とクスリはダメ、ゼッタイ! の一言ですな。

クスリといえば、またですよ、槇原敬之容疑者。
覚醒剤で、だって。
20年ほど前に一度、パートナーと捕まって「もう会いません」とか言って(でも実は続いてた。しかも今回は別のお相手と時間差で捕まって。「パートナー=事務所の社長」「別れる=クビ」っていうのもどうなんだろう、という気はする)、執行猶予ついて、SMAPに書いた「世界に一つだけの花」が超特大ヒットになって、いつの間にか国民的アーティストみたいな雰囲気までかもし出していたにもかかわらず、それらがすべておじゃん、ですから。
もう、社会的地位もクソもない、セクシュアリティーもなんも関係なく、ただただ今は嫌悪感しかないっす。
あの、およそ30年前ラジオで耳にした「どんなときも。」の感動を返してくれ、という感じです。
「今回は逃げ切れる」説もある一方、実刑の可能性もあるわけで、もしそうなら健康的な、規則正しい生活の中で、じっくり反省していただきたいと思います。
「まわりが男だらけで、むしろ天国」とか、そうゆう事は思わずに。ね!

そんな事はともかく。
コレを書いている今は、バレンタイン・デーだったりするのです。
まぁ、あいのり的な、テラスハウス的な、バチェラー・ジャパン的なモヤモヤがないことはないですけど、どうせそんな日がある以上はこっちも利用させていただくことにして、うちの場合も家人とチョコっとしたプレゼントを交換して、お互いの気持ちを確認する日にしております。
まぁ、なんてことはない、身近な大切な人に、感謝の気持ちを伝える日であってもいい。
そんな気持ちと共に、きょうは皆さんに、クイーンのかつての来日時の映像をふんだんに用いた、サビの歌詞が日本語であることでも有名な、日本のファンに捧げられた

『手をとりあって』

の、2005年制作の公式ミュージック・ビデオを、ごらんいただこうかと思っております。



愛にあふれた日々が、皆さんに訪れますよう、お祈りしております……。


☆最近も人気投票によるベストとか出ましたが、個人的に“クイーン入門”といえば、やはりこの2枚。
「手をとりあって」は、2の方に収録。



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稀代のヒットメーカー・筒美京平さんがテレサ・テンのために書いた4曲。 [音楽]

筒美京平さん。
1960年代・70年代・80年代・90年代・2000年代と、5つの年代にわたってオリコンのヒットチャートで第1位を獲得。
ヒット曲は、いしだあゆみさん「ブルー・ライト・ヨコハマ」から小沢健二さん「強い気持ち・強い愛」まで多岐にわたり、レコード大賞は尾崎紀世彦さん「また逢う日まで」とジュディ・オングさん「魅せられて」で2度受賞。
特に1971年前後の活躍はすさまじく、「また逢う日まで」、平山三紀(現・みき)さんの「真夏の出来事」、そして堺正章さんの「さらば恋人」の3曲が、ほぼ同時期に大ヒットしています。
もちろん、今も毎週日曜の夕方、日本中のテレビから流れてくる『サザエさん』のオープニング・エンディング(1969年の作品)も、忘れるわけにはいきません。
そんなスーパー作曲家・筒美京平さんが、テレサ・テン(愛をこめて、敬称略)に提供した楽曲は、現時点で4曲、確認されています。
「京都の恋」の渚ゆう子さん、テレサと同じ台湾出身、「雨の御堂筋」の欧陽菲菲(おーやん・ふぃーふぃー)さんといった、一連のいわゆる《ベンチャーズ歌謡》の大ヒット後のフォローの成果が認められたのか、地元・台湾では演歌もポップスも歌いこなしていたテレサの日本デビュー(1974年)にあたっては、この新進気鋭(当時)を通り越して絶頂期を迎えていた筒美京平さんに白羽の矢が当たり、アイドル色の強い、アップテンポなポップス歌謡「今夜かしら明日かしら」、そしてしっとりしたムード歌謡調の「雨にぬれた花」の2曲が日本でのデビュー・シングル用に用意され、最終的には「今夜かしら明日かしら」がテレサの日本デビュー曲、ということになりました。
ちなみに、日本でのテレサのマネージメントは渡辺プロの系列会社が行なうこととなり、広い意味ではテレサも“ナベプロ所属歌手”でした。従って、同様にナベプロのタレントであったドリフターズの番組である『8時だョ!全員集合』『ドリフ大爆笑』、そしてドリフの舞台などに出演する機会も多く、それもただ歌を披露するだけでなく、コントでもよく共演していました(VTRも残っています)。
テレサは、ドリフとの共演をとても楽しみにしていたそうです。

路線変更、そして幻の「もう1曲」

ちょっと話がそれました。
大きな期待と共に売り出された「今夜かしら明日かしら」でしたが、結果としてはオリコンチャートの“右側の下のほう”、すなわち小ヒットに終わってしまい、台湾から迎えたトップ・スターの日本デビューとしては淋しい結果となりました。
ここで路線変更の話し合いが持たれたようで、第2弾シングルとして、それまでほぼ演歌ひとすじで作曲家活動を行なってきた猪俣公章さん(『シルバー仮面』の主題歌「故郷は地球」も猪俣さん作曲)に「ポップス調で」というオーダーを出した結果(ここがポイント)、仕上がってきた哀愁感たっぷりのムード歌謡「空港」が発売されこれがスマッシュ・ヒット、テレサも日本の芸能界になんとか定着することができたわけです。
ところがしかし、この「空港」が発売される前の段階で、筒美京平さんもテレサのために少なくとももう1曲作り、完成させていました。
それが2012年、レコード会社の倉庫からテープが発見された「ふたたび(再来)」
デビュー曲と同じ、山上路夫さん作詞、筒美京平さん作曲、というところまではわかったものの、タイトルもないまま、ずっと倉庫で眠っていたそうです(というわけで、タイトルは山上さんが新たにつけたとのこと)。
曲調としては、欧陽菲菲さんに京平さんが提供した一連の楽曲から激しさを抜いた感じで、たおやかな優しさ、そして癒しを感じさせるもの。
別れを描いた「空港」とは真逆の歌詞で(「空港」も山上路夫さん作詞)、聴くシチュエーションによっては、思わずポロッと泣けちゃうかもしれません。
シングル第2弾の座は「空港」に譲ってしまいましたが、もしこの「ふたたび(再来)」が世に出ていたら、どうなっていたか。
そんなことを想像しながら「ふたたび(再来)」を聴くのも、楽しいものです。

「大人になったテレサ」と、京平さんとの再会

さて、ここまでで「今夜かしら明日かしら」「雨にぬれた花」「ふたたび(再来)」と、3曲挙げてきましたが、そうですね。1曲、足りない。
その残りの1曲は、一時の日本での活動休止を経て、「つぐない」「愛人」、そして「時の流れに身をまかせ」と、日本でテレサが連続ヒットを飛ばしていた1986年、オリジナル・アルバム『時の流れに身をまかせ』の中に収められたのでした。
タイトルは「愛に疲れて」
作詞と編曲は「つぐない」「愛人」と同じ、荒木とよひささん、川口真さんがそれぞれ担当し、京平さんも「すっかり大人になったテレサ」のために、ポップかつアダルティーで、少し難しい楽曲を提供。
テレサもそれを、難なく歌いこなしています。
アルバム『時の流れに身をまかせ』は、紙ジャケット、アナログなど、さまざまな形で何度も再発されていますので、比較的入手は容易かと思われます。
そして「今夜かしら明日かしら」「雨にぬれた花」「ふたたび(再来)」の3曲は、2枚組のベスト盤『40/40』で、すべて聴くことができます。
※4曲とも、配信もされています。

そういえば、1月29日は、テレサの誕生日なんですね。
亡くなった方の場合、どうしても命日ばかりがクローズアップされがちですが、お誕生日にテレサの歌声を聴いて、その人をしのぶ、というのも、いいんじゃないかな、と思います。
そうそう、中国語のテレサの歌も、すごくいいですよ。
機会があったら、ぜひ。

☆「今夜かしら明日かしら」「雨にぬれた花」「ふたたび(再来)」収録。


☆「今夜かしら明日かしら」の他、「ふたたび(再来)」を初収録したCD。


☆「愛に疲れて」収録。



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クイーン、来日記念ベストの曲目&順位発表に思う。 [音楽]

ちょっと意外な結果が出ました。
2020年1月7日、クイーンの“来日”を記念したベスト盤に収録される12曲(“クイーン”だけに…)を決める、日本のクイーン・ファンによる楽曲の人気投票の結果、ならびに上位12曲の収録が発表されました。
日本のレコード会社による、クイーン公式サイトで紹介されている概要はこちら。
曲目決定を受けてのブライアン・メイ、ロジャー・テイラーのコメントもあります。
https://www.universal-music.co.jp/queen/news/2020-01-07-news/

デビュー・アルバムからフレディ死後発表の『メイド・イン・ヘヴン』までの、すべてのオリジナル・アルバム(と言っていいでしょう)収録曲から、ひとり1曲に投票する、という仕組みで、最終的に12000人近い方々(含むオレ)が参加した今回の投票、こんな結果になったわけです。
https://sp.universal-music.co.jp/queen/vote.php

改めて、書き出してみましょう。
なお、今回のリリース、CD、DVDつきCDは、いずれも日本のみ発売、限定生産。
先着特典として、かつてのアナログ・シングル・サイズで、収録曲の日本盤シングル・ジャケットなどを使用した「2020年クイーン・カレンダー」がつきます(通販サイトでは、一部取り扱いを終了している場合もあります)。
また、全世界に向けて、デジタル・リリースも行われるとのこと。
そんなわけで、今回、上位にランクされた30曲は、こちらになります。

☆☆☆上位12曲。CD/DVDとも、この順番で収録予定

1・愛にすべてを Somebody To Love 1290(票)
2・ドント・ストップ・ミー・ナウ Don't Stop Me Now 791
3・手をとりあって Teo Toriatte (Let Us Cling Together) 484
4・永遠の翼 Spread Your Wings 474
5・キラー・クイーン Killer Queen 469
6・ショウ・マスト・ゴー・オン The Show Must Go On 429
7・ボヘミアン・ラプソディ Bohemian Rhapsody 429
8・'39 420
9・マーチ・オブ・ブラック・クイーン The March of The Black Queen 360
10・懐かしのラヴァー・ボーイ Good Old-Fashioned Lover Boy 326
11・炎のロックン・ロール(キープ・ユアセルフ・アライヴ)Keep Yourself Alive 300
12・Radio Ga Ga 291

☆以下、今回のCD/DVDには入らないものの、30位以内にランクインした楽曲たち

13・ラヴ・オブ・マイ・ライフ Love of My Life 281(票)
14・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー I Was Born to Love You 251
15・輝ける日々 These Are the Days of Our Lives 231
16・輝ける7つの海 Seven Seas of Rhye 188
17・地獄へ道づれ Another One Bites The Dust 183
18・セイヴ・ミー Save Me 176
19・伝説のチャンピオン We Are The Champions 170
20・レット・ミー・リヴ Let Me Live 160
21・アンダー・プレッシャー Under Pressure 149
22・心の絆 Friends Will Be Friends 142
23・ブライトン・ロック Brighton Rock 123
24・トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー Too Much Love Will Kill You 121
24・ライアー Liar 121
24・神々の業(リヴィジテッド) In the Lap of The Gods...Revisited 121
27・アイ・ウォント・イット・オール I Want It All 117
28・マイ・ベスト・フレンド You're My Best Friend 114
29・ハ(ン)マー・トゥ・フォール Hammer to Fall 103
30・永遠の誓い It's a Hard Life 102

★以下、以前「入る可能性がある」とオレが予想しながら、ベスト30から外れてしまった楽曲たち

・ナウ・アイム・ヒア(誘惑のロックン・ロール) Now I'm Here
・タイ・ユア・マザー・ダウン Tie Your Mother Down
・ウィ・ウィル・ロック・ユー We Will Rock You
・イッツ・レイト It's Late
・バイシクル・レース Bicycle Race
・愛という名の欲望 Crazy Little Thing Called Love
・フラッシュ(・ゴードン)のテーマ Flash's Theme
・ブレイク・フリー(自由への旅立ち) I Want to Break Free
・イッツ・ア・ビューティフル・デイ It's a Beautiful Day


………いかがだったでしょうか。
本当に、ちょっと意外な結果になりましたね。
なんといっても、余裕でランクインするだろうと思われた楽曲で、ベスト30にも入れなかった楽曲が、いくつかあります。
一方で、普通にベスト盤の構成を考えた場合、まず入ることはなさそうな楽曲が、いくつか12曲の中に含まれました。
個人的な好みでいくと、そこは残念だったり(MVでメンバー全員女装してる「ブレイク・フリー」とか)、あるいはうれしかったり(「永遠の翼」……!)と、実に複雑な思いです。
何より、日本のファンに捧げられ、サビの歌詞も日本語、という、クイーンと日本の関係を象徴するような「手をとりあって」が、12曲には入ったけど1位じゃない!
コレ、ホントに意外でした。
あと「ショウ・マスト・ゴー・オン」と「ボヘミアン・ラプソディ」の票数がまったく同じなのに、それぞれ6位と7位に振り分けられている、その根拠は? なんてことも思いますが。
まぁ、「さいしょの1枚」って感じではないですけど、適度にマニアックでなんとも不思議な12曲が揃いました。
先着特典のカレンダーは魅力的ですし、DVDにしても、たとえば1982年西武球場のライブ映像を使った「手をとりあって」のMVなど見どころも豊富ですし、そんなわけで今夜は寿司……食べたいなぁー。回るとこでいいから。いや、回るとこがいい(そういえばフレディ最後の来日は1986年ですが、回転寿司なんて行ったのかな……?)。

☆Amazonでは「カレンダーつきCDのみ」が高騰しているようですが、カレンダーの有無を問わず、CD単体の定価は2000円。DVDつきCDの定価は3000円です。ご注意下さい。




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ピンク・レディーよりフィンガー5より凄い。マイブームは山本リンダ。 [音楽]

みなさんは、

山本リンダ

という方を、ご存知だろうか。
おそらく、先日総アクセス数が5000を突破した(あざっす!)この地味で頭おかしいブログをごらんの方の年代であれば、もちろんリアルタイムであったり、まぁ遅くても『ちびまる子ちゃん』なんかに登場していたので、それでご存知、という場合も多いだろう。
特撮関係でも、藤岡弘、氏や佐々木剛氏が熱演していた時期の『仮面ライダー』“ライダーガールズ”のひとりとして出演されていたので、そちらで知っている、なんて人もいるかもしれない。
そんなリンダに、すっかりやられてしまったのだ。オレは。
なんといっても、リンダ(愛をこめて敬称略)のベストCD、それもAmazonで、失礼ながら「ついで」で買ったやつが、

2019年、オレにとって最もインパクトのあったCD

になってしまったのだ。
そりゃあ、当時小2のガキであったオレにだって、「どうにも とまらない」のビジュアル面含めたトータルなインパクトはキョーレツな記憶として残っているし、90年代のある日、テレビで見た米米CLUBによる「狂わせたいの」の狂熱的なカバーも、脳裏に焼きついて離れなかった。
だがしかし、オリジナルの《音》が、ここまでとは。
全12曲のうち、ラストの2曲だけ、ジュリーなどへの楽曲提供で知られる故・加瀬邦彦氏の作曲で、いかにもそういう感じの仕上がり。特に「(リンダ音頭)ウブウブ」なんか、すごい好き。
あとはすべて、故・阿久悠氏の作詞、都倉俊一氏の作曲・編曲(「闇夜にドッキリ」のみ、穂口雄右氏が編曲)という、このコンビが、まさにクセモノ。
奇想天外な発想の歌詞と、多彩なサウンドで、山本リンダというひとりの女性を、とてつもなくミステリアスな存在「魅せて」しまうのだ。
なんというか、「どうにも とまらない」から「闇夜にドッキリ」までの10曲を、あっけにとられて聴いているうち、ラストの2曲で頭の中を整理するような、そんな感じだろうか。
ここしばらく、落ち込んでる時、無理矢理にでもテンションを上げたい時などは、もっぱらリンダに頼っている。
そうそう。
カラオケ用に何曲か覚えておくと、絶対盛り上がると思う。

歌謡史的にいうと、リンダ⇒フィンガー5⇒ピンク・レディー、という流れがあって、すべて主に《阿久悠=都倉俊一》コンビの仕事なのだけれど、個人的な感覚でいくと、やっぱりリンダがいちばん凄いと思う。
オレが手にしたもの(下にリンクをはっておきます。1銭も入ってきませんが……)に限らず、リンダのベストはいっぱい出ているし、いま「CDまとめ借りキャンペーン」をやっているTSUTAYAなどでも、リンダのCDを置いているお店は少なくないので、まとめて借りるうちの1枚を、リンダにしてみるのも悪くはないのではないだろうか。


そんな感じで、わちゃわちゃ言っているうちに、このブログも2019年最後となりました。
ぶっちゃけ、今、いろいろあって、ホントだったら何も書けないような精神状態なんですけど、なんとか書いてしまいました。
まぁ、ほめてやって下さい(コメント欄、ないですけど。心の中で)。
みなさんにとって、2020年が少しでもよい年でありますように。
ワケあって、たぶん初詣には行かないオレは、そっとつぶやくだけです(故・坂上二郎さんの名曲「学校の先生」より)。
それではまた、元気にあいましょう!(これも『今晩は 吉永小百合です』おしまいの、小百合さんのあいさつより。パクってばっかの、この人生~♪)

Myこれ!Lite[UHQCD] 山本リンダ

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2016/05/18
  • メディア: CD


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フェミニン化進行中の氷川きよしさんを断固、支持したい。 [音楽]

12月19日に更新された「デイリー新潮」(『週刊新潮』のweb版?)の記事に、歌手・氷川きよしさんのインタビューが掲載されています。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191219-00598504-shincho-ent&p=1

このところ、アニソンをはじめとして演歌以外もどんどん歌い、ビジュアル面でもいわゆる「型にハマった感じ」を脱して、特にフェミニンな印象の強いファッションやメイクをし始めている氷川さんですが、その根底にあったものは「自分の心に素直に生きたい」という思い。
これは、他人が想像する以上、はるかに勇気が要ることだと思います。
そこのラインを、はた目で見た限りでは軽々と乗り越え、日々前に進んでいる氷川さん。
もちろん、ここまでにはさまざまな葛藤があったことだろうと思いますが、そういうところはあんまり見せない。見せないで、クリスマス・コンサートで「ボヘミアン・ラプソディ」を日本語で歌っちゃう(訳詞は湯川れい子さん。『全米トップ40』世代には、もはや神みたいな方です)。
オレ自身はまだ、氷川きよしさんというシンガーを「最高にうまい」というところまでは持ち上げられません。単純に「うまさ」だけで言ったら、彼がアルバム等でカバーしている楽曲のオリジナル・シンガーの方々には、やっぱりかなわないと思うからです。
でも、氷川さんの歌唱には、オリジナルを超える“瞬間”があるのもまた、確かです。
そして、トータルな「生き方」をみた時に、「氷川きよし、サイコー!」と言えるか、どうか。
そのあたりはまだまだ、様子をみて行く必要があるのかな、とは思いますが、かつて故・土田世紀さんがあの傑作『俺節』に登場させたような、ジャンルを超越してカリスマ的な人気を得たシンガーたちのような、光り輝く存在に……もう既に、なってはいますけれど、本当の意味で氷川さんがそうなる可能性に賭けたい、というか、そうなって行く過程を、ぜひ見きわめてみたい、そう思うのです。
そして、それだけではなく、氷川さんにはぜひ、幸せになっていただきたい。
たとえ歌の世界で高みに立てたとしても、プライベートがすさんでいては、お話になりません。
どうか、しあわせに御成門(おなりもん)。

。。。ボク、おなりもんです。
きよしくん、しあわせになるんだよ。
うふふふふ……。。。(cv. 大山のぶ代さん希望。※「御成門」ギャグは、(c)宮崎吐夢さん、です……)

☆『鬼太郎』も歌ってますが、氷川さんのアニソンといえばコレ。

限界突破×サバイバー(DVD付)

限界突破×サバイバー(DVD付)

  • アーティスト: 岩崎 貴文
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2017/10/25
  • メディア: CD



☆最新シングル。カップリングにポップ系楽曲を配して新しくリリースされたもの。

大丈夫/最上の船頭【Iタイプ】

大丈夫/最上の船頭【Iタイプ】

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2019/11/19
  • メディア: CD


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クイーン『ベスト12(仮)』の収録曲を、勝手に予想してみた。 [音楽]

少し前に、クイーンの“来日”記念企画ということで、「あなた」の好きな「1曲」を投票、その結果をもとに日本独自企画のベスト盤『ベスト12(仮)』を、2020年1月15日にリリースする、というお話をして、それは、その投票の締め切りが迫っている時期のことでした。
そして投票は締め切られ、「12月上旬(予定)」とアナウンスのあった結果発表、少なくとも、収録される12曲の発表は、12月18日午前10時半の時点で「まだ」、です。
今回のベスト盤、DVDつきのエディションも用意されており、それぞれの楽曲のミュージック・ビデオが収録される予定で、それこそ興味百倍なわけなのですが、ここまで発表が遅れると、なんかちょっと勘ぐりたくもなろうというもの。
いや、まぁ、そのあたりの「大人の事情」はおいといて、こっちはこっちで勝手に、「どんな曲が入っているでしょうか?!」、というのを、ある程度のところまで予想してみたいと思います。
さて、ここで皆さんにご覧いただくのは、投票の決まりに従って、オリジナル・アルバム収録曲から、「ひょっとするとこの辺、入ってくるんじゃないの?」という楽曲を、アルバム収録順にピックアップしてみたものです。
私情は………、少しだけ、入っていますが、そういう意味では泣く泣く落とした曲が、これでも結構あります。
なんか「やる気のない選曲のベスト盤」みたいな感じになっていますが、その30曲、こちらになります。


・炎のロックン・ロール(キープ・ユアセルフ・アライヴ)Keep Yourself Alive
・輝ける7つの海 Seven Seas of Rhye
・キラー・クイーン Killer Queen
・ナウ・アイム・ヒア(誘惑のロックン・ロール) Now I'm Here
・マイ・ベスト・フレンド You're My Best Friend
・ラヴ・オブ・マイ・ライフ Love of My Life
・ボヘミアン・ラプソディ Bohemian Rhapsody
・タイ・ユア・マザー・ダウン Tie Your Mother Down
・愛にすべてを Somebody To Love
・手をとりあって Teo Toriatte (Let Us Cling Together)
・ウィ・ウィル・ロック・ユー We Will Rock You
・伝説のチャンピオン We Are The Champions
・永遠の翼 Spread Your Wings
・イッツ・レイト It's Late
・バイシクル・レース Bicycle Race
・ドント・ストップ・ミー・ナウ Don't Stop Me Now
・地獄へ道づれ Another One Bites The Dust
・愛という名の欲望 Crazy Little Thing Called Love
・セイヴ・ミー Save Me
・フラッシュ(・ゴードン)のテーマ Flash's Theme
・アンダー・プレッシャー Under Pressure
・Radio Ga Ga
・ブレイク・フリー(自由への旅立ち) I Want to Break Free
・ハ(ン)マー・トゥ・フォール Hammer to Fall
・心の絆 Friends Will Be Friends
・アイ・ウォント・イット・オール I Want It All
・輝ける日々 These Are the Days of Our Lives
・ショウ・マスト・ゴー・オン The Show Must Go On
・イッツ・ア・ビューティフル・デイ It's a Beautiful Day
・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー I Was Born to Love You

※注意しておりますが、英文字のタイプミスは、ご容赦ください。


おそらく、ここから、かなりの数の楽曲が、『ベスト12(仮)』に収められることになるのだろうと思います。
ちょっと悩んだのが、初期と晩年(?)で、けっこう票が割れそうな気がしたので、少なめになりました。
それで、今回「ミソ」なのが、12位まで収録される、ということで、ド定番のナンバーだけでなく、ちょっとだけスパイスの効いた選曲になるような気が、しないでもありません。
個人的にはやっぱり「ブレイク・フリー」の“メンバー全員女装、しかもフレディはヒゲつき”というアレを、ぜひ収録していただきたいもんですが、果たして12位以内に入っているのか、どうか。
いずれにしても発表は、クイーンの日本公式サイトにあたる、ユニバーサルミュージックのアーティスト・ページにて、行われることになると思います。
楽しみに、待ちましょう!
https://www.universal-music.co.jp/queen/
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楽曲のタイアップについて、奥華子さんの歴史を通してちょっと考えてみる。 [音楽]

奥華子さんは、ご案内の通りメジャーデビュー15周年を迎えられ、それを記念したベスト盤などもリリースされているわけだけれども、ここに至るまでの間には、やはりさまざまな楽曲タイアップが行われてきた。
そもそも、メジャーデビュー曲の「やさしい花」の時から、まず『オールナイトニッポン』でのプッシュがあり、JA共済の「介助犬」キャンペーンのCFソングに使用、というタイアップがあった。このCFは東日本大震災の後などにも流れていたので、もしかすると覚えている方もいらっしゃるかもしれない。
そしてこれはタイアップというか「ために制作した楽曲をリリース」した形であるが、細田守監督の出世作であるアニメーション映画『時をかける少女』の主題歌「ガーネット」、そして挿入歌「変わらないもの」。

ガーネット

ガーネット

  • アーティスト: 奥華子,佐藤準
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2006/07/12
  • メディア: CD


この頃は複数の内容やジャケットデザインでシングルを出す、というところまでは行かなかったようで、結果としてこのジャケットの「ガーネット」は、いまだにロングセラーとなっている。
「映画主題歌を書き下ろしてリリース」というのは、その後実写映画で継続されており、

・今なおファンの多い『ちーちゃんは悠久の向こう』の「空に光るクローバー」(シングル「手紙」のカップリング、およびアルバム『恋手紙』に収録)
・『あしたになれば。』の「君がくれた夏」(シングルメイン曲として発売)
・全国順次公開中『殺さない彼と死なない彼女』の「はなびら」(『ALL TIME BEST』の1曲め、および奥さんが劇中音楽を手がけた同作品のサントラ盤に収録)

といった形で、今日まで継続されている。
一方で、ゲームやアニメーションとのタイアップもけっこうあるのだが、そんな中でも特に目立つのが、このふたつ。
これとか(けっこう人気のあるゲームのシリーズの一作です)、

ガラスの花(Tales of Edition)(期間限定盤)(DVD付)

ガラスの花(Tales of Edition)(期間限定盤)(DVD付)

  • アーティスト: 奥華子,奥華子
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2010/08/04
  • メディア: CD



これとか(TVアニメ『セイレン』のオープニングで、奥さん的には珍しいアップテンポなナンバーでした)。

キミの花/最後のキス セイレン盤

キミの花/最後のキス セイレン盤

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2017/02/22
  • メディア: CD



これらのジャケットをみていて、「なるほど。そういうジャケットなんだな」と、通常だったら思うのだけれど、いちファンとして、“奥華子さんのシングル”、ということでみてみると、どうしてもやっぱり、そこはかとない違和感を感じざるを得ない、オレなのだった。
たとえば『ガラスの花』Tales盤についていうと、アーティスト写真とプロフィールは、棄てる人は棄ててしまう「帯」だけに載っているので、コレの場合、「帯」がなくなったら“奥華子さんのシングル”としてのアイデンティティは、ほぼどっかへ行ってしまうわけだ。
もちろん、この『ガラスの花』にしても、その下の『キミの花』にしても、奥さんの写真をジャケットに使用した《通常盤》というものが同時発売になっている(いた)のだが、それにしたってやっぱりちょっと、淋しい感じがしてしまう(とか言いつつ上の2枚、どっちも持ってたりするんだけど)。
それにしても、この感情はきっと、いわゆる「ファン目線」というもので奥さんのディスコグラフィーを眺めてみたことから生じたもので、場合によっては一生、気づいたり感じたりすることのないまま終わっていたのかもしれない。
そう考えると、人の気持ち、その動きというものは、実に不思議なものだと思う。
そして奥華子さんは、その「不思議なもの」を歌にしているのだよなぁー……。
12月15日の屋外ライブが終わると、しばらく(少なくともライブ活動は)お休みに入る、ということだけれど、またリフレッシュして、奥さんならではの素敵な「歌」を聴かせて欲しいものです。
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【11/25まで】クイーンの日本限定企画『ベスト12(仮)』の楽曲人気投票、締め切り迫る! [音楽]

クイーン、というと近年ではなんといっても映画『ボヘミアン・ラプソディ』、および関連商品の大当たりが記憶に新しいところで、ヴォーカルにアダム・ランバートを迎えた形での“来日公演”も来年早々に予定され、しかもチケットは既にソールド・アウトということで、一時期の熱気ほどではないにせよ、まだまだ盛り上がっているのかな、という感じがあります。
そんな、今ではブライアン・メイとロジャー・テイラーのお二人が主体となって活動されている、もちろんフレディ・マーキュリーのいないクイーンなわけですが、今回、日本独自の企画として、ファースト・アルバムからフレディの死後まとめられた『メイド・イン・ヘヴン』までのオリジナル・アルバム収録曲の中から、「あなた」が好きな曲を1曲だけ投票していただき、その結果をもとに『ベスト12(仮)』なるアルバム(“クイーン”だけに…)を制作・発売する、ということになったわけです。
その人気投票の締め切りが、11月25日(月)23時59分まで、と迫ってまいりました。
“賞品”としては、オリジナル・メンバーで今回も来日するブライアンとロジャーの直筆サインを5人の方に、そして投票された方の中から700人(増える可能性もアリとのこと)の方のお名前をローマ字表記でブックレットに掲載する、ということです(たぶんコレ、確認するのにルーペが要りますね……)。

投票サイトはこちら。
https://sp.universal-music.co.jp/queen/vote.php

結果発表は12月に入ってから。そして『ベスト12(仮)』の発売は、2020年1月15日の予定です。
今回も複数のエディションで出ることになっており、CDのみだと税込定価2000円というサービス・プライスです。
だがしかし。
DVDつきのも出るんですよ、奥さん(誰に向かって言ってんだ?)。
クイーンのミュージック・ビデオ、コッた造りの面白いものが多いですからね。そのあたりを意識して投票される方も多いと思います(なお、DVDの方には、場合によっては収録されない楽曲が出てくる可能性もあるそうです)。
また、メーカー先着特典として、かつてのシングル・ジャケット(タテ・ヨコ、約17cm)サイズの《2020年クイーン・カレンダー》がつくそうで、通販サイトでは、このカレンダーのあり・なしで、それぞれページができていたりします。

さて、どの曲を選んだものやら。
とか言って、オレはもう投票を済ませているわけですが、クイーンと日本とのつながり、ということでいくと「手をとりあって」なんかはもう、テッパン中のテッパンでしょうね。
でもやっぱり、『ボヘミアン・ラプソディ』の中で印象的に流れた曲も強そうですし、もちろん「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」あたりは(もともとはフレディのソロ曲だったとはいえ)強いだろうな……。
じゃなければ変化球を狙って、ミュージック・ビデオでメンバー全員女装しちゃってるという「ブレイク・フリー」だとか、でなければ『タモリ俱楽部』の「空耳アワー」で“有名”な曲にしてみるとか。
「花のパリ側(そば) なめこそば」(「マイ・メランコリー・ブルース」)とか「Everybody わしゃコケた!」(「愛にすべてを」)とか……ね。
あなたの「1曲」は、どれでしょうか?




☆この商品ページから、他のエディションのページへ行くこともできるようです。


ボヘミアン・ラプソディ 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]

ボヘミアン・ラプソディ 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray


☆『ボヘミアン・ラプソディ』は、“究極のねこ映画”でもありましたなぁー……。
 ねこ好きは必見。
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